低い品質スコアを無視するスキル

6月 22, 2012 | 品質スコア | 3 コメント

AdWords をやってると、どうしても気になるのが品質スコアだと思います。

なんか学生時代の通信簿のように思っていて（Google 社員の方もそういう表現をすることがありますが…）、ナーバスになっている方も少なくありません。

仮に学生時代の通信簿だとしても、それ悪かった方でも社会に出て立派にやっている人もいるわけですし、それ自体は単なる手段であってビジネスの目的では無いですので、あまり気にしすぎるのも良くないと思うんです。

そんな中で、海外のブログですごく共感できる記事がありましたので、日本に合わせた形で紹介したいと思います。

品質スコアが低くても、あまり悩まなくても良い一般的なケースは、大まかに次の３つ。

• バグを含め Google が正しく計測してない
• 十分なデータがとれていない
• 混乱の多いマーケット（ファイナンス・健康関連・法律関連など…）

もちろん品質スコア改善のトライをすることは必要ですが、ある程度やったら諦めも必要というケースも出てきます。

キーワードの変化

キーワードによっては、クリック単価・クリック率・コンバージョン率（もっと言えば、キーワードのその意味）などが、大して変わらないのに、品質スコアが大きく異ることがあります。

• 漢字・ひらがな・カタカナ（例：卵、たまご、タマゴ）
• スペースあり・なし（例：中古 プリンター、中古プリンター）
• キーワードの順序が逆（例：おみやげ 東京、東京 おみやげ）
• ふりがな（例：見積もり、見積り、見積）
• 『の』 あり・なし（例：家具通販、家具の通販）

どちらも品質スコアが悪いのならまだ納得がいくと思うのですが、片方が良くてもう片方が悪いということに、違和感を持ってる方も少なくないことでしょう。

表示回数が少ない

新規でキーワード 100 個追加して、そのほとんどのキーワードが 3/10 だったことに、とても不安になったことありませんか？

新規のキーワードは、もともとそのキーワードが持っている品質スコアが大きく影響するので、それがあなたの品質スコアとなるまでには、時間がかかります。（時間と言うよりも厳密に言うと、表示回数やクリックのデータ数がたまるまで…）

そのキーワードの持つポテンシャル

そのキーワードの持つポテンシャル、若しくはマーケットそれ自体によっては、どうしても品質スコアが低くなることもあります。

品質スコアの低いプレミアムポジションに表示されにくいのですが、それイコール質の悪い広告とは限りませんし、下記のような例もあります。

特に、ファイナンス・健康関連・法律関連、その他競合の高いところは、そうなりやすい傾向になります。

ただ、品質スコアが 3/10 のキーワードはプレミアムポジションにも表示されてるけど、品質スコアが 2/10 のキーワードはほとんど広告が表示されないといったことは頻繁にある（2〜3 のギャップが大きい）ので、2/10 を 3/10 にするだけでも大きな違いを生み出すかもしれません。

同じキーワードなのに別の意味

例えば、『アップル』なんかは良い例ではないでしょうか？

りんごという意味だけではなく、みなさんも御存知の通り、いろんな会社がその名称を使っていることが、検索するだけで容易にわかります。

まとめ

上でも述べましたが、もちろんトライは大事です。ただ、あまり気にしすぎて本質的な部分を見失うのは良くありません。

全体的に品質スコアが低いけど、それだけでその運用はダメだとするのはナンセンスですし、その状態でも十分にビジネスが成り立っているならそれは成功であるはずです。