広告代理店にリスティング業務委託をしている人が最低限チェックするべき 7 つのこと
5月 14, 2012 | PPC広告全般, レビューと解析
リスティングのことがよくわからないから広告代理店に業務委託をしているとは思うのですが、頼めば全て上手くやってくれるハズというのは誤解です。
全てを丸投げしてほったらかしというのは、会社の営業マンを放置しておくのと同じです。
例え業務委託と言えども、ある程度のコミュニケーションも必要 ですし、それをするためには多少の知識があって損はないと思います。
というわけで、広告代理店にリスティング業務委託をしている方が、最低限チェックするべき項目をまとめてみました。
1. コンバージョン数・コンバージョン単価
イメージ戦略でリスティングを使う広告主もいると思いますが、大半は広告をクリックした後のサイトで、何かのアクションを期待するために広告を出すケースが大半だと思います。
そのアクションが何件あったのか、更にはそのアクション 1 件発生させるためにいくらの広告費を使ったのか。最低限、これくらいは抑えておきたい数字です。
その為には、コンバージョンタグの設定を忘れないように。
コンバージョンタグの設定方法
Google
Yahoo
2. 広告費
広告主が一番気になるところなので、気にするなといっても無理なのが広告費なのですが、ここで言いたいのは、いくらのお金を使ったかではなく、お金をどう使うかという話。
まず理解したいのが、リスティング広告はなぜ見積を出すのが難しいということ。
逆に言えば、広告費の見積りをするよりも、トライ&エラーの中でパフォーマンスの良いものをみつけて、そのコンバージョン単価(ROI)を維持しながら、広告費をアップさせる(広告配信範囲を広げる)ことを検討するのが良いと思います。
幸いにも、コンバージョン単価を維持しながら、広告費をアップさせる(広告配信範囲を広げる)手段がリスティングには沢山あります。
3. 設定キーワード・検索クエリ・除外キーワード
どんなキーワードでクリック(コンバージョン)があるのか。
どんな検索クエリ(実際にユーザーは、どんなキーワード)を使って広告をクリックしているのか。無駄なキーワードで広告が表示されてはいないか?
無駄なキーワードに対して除外の設定はしてあるか。
4. 広告のテスト
一番良いアイデアだと思って作成した広告も、結局は作成者のエゴであったりすることがほとんどで、広告のテストをしないことには、パフォーマンスの良い広告文を作成することはできません。
ひとつのグループに複数広告文が設定されて、テストしている状態なのかをチェックすることができます。
特に、AdWords の場合は品質スコアの採点がシビアなので、テストを繰り返しクリック率を向上させないと、なかなか上手くいかないのですが、逆に言えばそれを簡単に設定して計測できるのも、AdWords の良いところだと思います。
5. ネットワーク
そもそもディスプレイネットワークというものが何なのか分からない方は、それを理解することがまず先決ですが、検索ネットワークとディスプレイネットワークは、戦略が異なるものです。
それを理解した上で、どちらにどれだけの割合で広告が出向されているのかを、把握する必要があります。
6. ディバイス
広告をクリックするユーザーはパソコンを使っているのか、または携帯電話・スマートフォン・タブレットでみているのかという程度は把握しておきたいものです。
もちろんターゲットが違うのであれば、広告配信を止める判断も必要です。
7. 変更履歴
最後なのでもう一度言います。
例え業務委託と言えども、あなたが雇っているのは、ウェブ上の営業マンです。
放置するのではなく、どれだけ仕事をしているのか、ある程度は把握しておかなければいけません。
最も手っ取り早く、誰が何をしているのかを知る方法は、はやり変更履歴を見ることではないでしょうか?
もちろん『何もしない』のが戦略で『何もしてません』と正確にレポートしているならいいですが、変更履歴をみたら意外と、『数ヶ月間アカウントに何の変更もしないで放置されていた。』なんてこともあったりして…
アップデート 2012年5月15日
Twitter で @youhei_seno さん からご指摘を受けまして、忘れていたことを追加します。
地域エリアに絞ったビジネスをしている方は、地域ターゲットの設定がされているかも確認が必要ですね。
@youhei_seno さん ご指摘ありがとうございました。