『地域レポート』と『ユーザーの所在地レポート』の違いとは?
詳細分析からレポートの一覧を表示させると、『地域』と『ユーザーの所在地』の2つのレポートがありますが、どこが違うのか分からない人も少なく無いと思います。
この2つのレポートは似てはいますが、実際に使ってみるとデータに違いが出てくることがあります。
その理由を知る前に、まず広告出稿の仕組みについて理解しなければいけません。
ターゲット地域の詳細設定
キャンペーンの設定から、ターゲット地域の詳細設定が可能です。
例えば、『港区の歯医者』の広告を出すときに、下記の2通りのユーザーが考えられます。
- 港区にいる人で、[歯医者] のキーワードで検索した人
- 品川区にいる人で、[港区 歯医者] のキーワードで検索した人
場合によって、それらを区別してターゲティングすることを可能としたのが、ターゲット地域の詳細設定です。
地域レポートとユーザーの所在地レポート
それでは本題に戻って、地域レポートとユーザーの所在地レポートの違いについてですが、下記の違いがあります。
- 地域レポート: IPアドレスによるユーザーの所在地か、ユーザーの検索キーワードやターゲット地域に関するページを閲覧しているかどうかなどによって、地域区分されます
- ユーザーの所在地: IPアドレスによるユーザーの所在地だけで、地域区分されます
つまり、大阪で [東京 ホテル] と検索した場合、地域のレポートでは “東京” となりますが、ユーザーの所在地のレポートでは “大阪” となります。
デフォルトの設定では、『ターゲット地域にいるユーザー、ターゲット地域の情報を検索しているユーザー、またはターゲット地域に関するページを閲覧しているユーザー』が選択されていますので、両方のユーザーに対して広告が出ている可能性が高いです。(もちろん、分かって設定している限りは、何の問題もありません。)
地域ワードがクエリに入っているからというだけの理由で、海外からアクセスがあって成果に繋がっていないなんてことが、意外とあるかもしれませんので、こういったレポートも活用してみては如何でしょうか?