簡単にデータ分析できるセグメント方法 – 分割ボタンの解説

12月 17, 2010 | レビューと解析

アドワーズを上手に運用するためには、データ分析が必要不可欠ではないかと思います。

でも、アドワーズのインターフェイスが複雑になり過ぎているために、どこでどのようなデータが取り出せるのか、そのデータをどうやって使ったら良いのか、よく分からなくなっている人も少なくないのではないでしょうか?

そこで、今回は下記イメージにある [分割] のボタンで何が分かるのかを、詳しく説明したいと思います。

AdWords の分割ボタン

ネットワーク

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キャンペーン
  • 広告グループ

ネットワークの分割

この分割から得られるデータ:

ネットワークの分割によって、Google 検索 / 検索パートナー / ディスプレイネットワーク のデータを分割して分析することが出来ます。

もちろん、ディスプレイネットワークは検索ネットワークとは戦略が異なるので、キャンペーンを分けておきましょう ということは常にお伝えしているのですが、それをやっていない人は、この分割でどれだけのパフォーマンスの違いがあるのかを把握することが出来ますし、それによって単価を調節したりの対応ができます。

もちろん、Google 検索に比べて検索パートナー の方がパフォーマンスが悪ければ、検索パートナーをオフにするなどの対応も可能です。

クリックタイプ

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワード

クリックタイプの分割

この分割から得られるデータ:

通常の広告クリックに加え、サイトリンク / click to call モバイル広告 など、[広告設定オプション] で設定できる広告のクリックを分割してみることができます。

デバイス

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワード

デバイスの分割

この分割から得られるデータ:

PC のブラウザで表示される広告 / フルブラウザ搭載の携帯端末向けの携帯の広告 / 日本の携帯サイトの広告 = モバイル広告(WAP) を分割してみることができます。

テスト

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワード

テストの分割

この分割から得られるデータ:

以前このブログで紹介したキャンペーンエクスペリメント を使用している時に、テスト用のデータとそうでないデータを分割してみることが出来ます。

検索クエリのマッチタイプ

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キーワード

検索クエリのマッチタイプの分割

この分割から得られるデータ:

部分一致 / フレーズ一致 / 完全一致、それぞれのマッチタイプ別に分割してみることが出来ます。

部分一致のパフォーマンスがあまりにも悪ければ、そのキーワード完全一致だけで設定し直してみたり、その逆で部分一致のパフォーマンスがあまりにも良いのであれば、検索クエリのレポートから他にどのようなキーワードで成果が出ているのか調べてみるのも良いでしょう。

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワード

日の分割

この分割から得られるデータ:

キャンペーン / 広告グループ / キーワード それぞれのレベルで、日別のパフォーマンスを調べることが出来ます。

一日の予算に達してしまった日にちを調べたり、何かのイベントで突出してデータが異なっている日を調べたりする時に利用できます。

※ 以下、時系列のセグメントは日にちごとのセグメントと同様なので、イメージ画像は省略します。

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワード

この分割から得られるデータ:

他の時系列分析と同じように、週間パフォーマンスを比較するときに使えます。

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワード

この分割から得られるデータ:

他の時系列分析と同じように、月間パフォーマンスを比較するときに使えます。

特に、月間でセグメントしてみると、季節的なトレンドをみることが出来ます。

四半期

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワード

この分割から得られるデータ:

他の時系列分析と同じように、四半期間のパフォーマンスを比較するときに使えます。

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワード

この分割から得られるデータ:

他の時系列分析と同じように、年間パフォーマンスを比較するときに使えます。

曜日

この分割(セグメント)が使用できるレベル:

  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワード

この分割から得られるデータ:

曜日毎のトレンドをみることが出来ます。

また、BtoB / BtoC などの商品ターゲットによって、週末の動向などをみるのにも便利です。

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