ぶっちゃけ AdWords に必要ない機能
最近、アドワーズにいろんな機能が追加されているのですが、そんな Google にあえて、言いたいことがあります。
このブログでも、機能が追加されるたびに、その紹介しているので、その責任も感じているのですが、余計な機能が追加されたのは良いけど、ほとんどのユーザーは単なる混乱の元になっているだけのような気がして仕方がありません。
それらの新しい機能を上手く使いこなせている人たちからは、批判されるのは分かっています。
でも、そんな機能を使うよりも、もっと大事なことがあるし、新しい機能にとらわれすぎて、基本的なところが出来ていない人たちが多いので、あえて言わせてもらいたいのです。
最近、機能が多すぎて、アドワーズのことを難しすぎると感じている人にとっては、是非とも読み進めて欲しいです。
ターゲット ユーザー(リマーケティング)
そもそもまず、”自社サイトのどこかをみたユーザー” というセグメントがされている時点で、パイが小さくなてしまいます。
設定が面倒なのもありますが、もっと重要なのは、マーケティングの計画が十分に練られないまま、『自社のサイトのどこかをみてくれたユーザーに対して、特別なメッセージをディスプレイネットワークで…』というコンセプトを忘れ、単純にこのページ見てダメだったのなら、別のページという単純なやり方になってしまっていることです。(そんな人は若しかしたら、同じランディングを 2~3 回クリックすることで、ようやくアクションを起こしてくれるユーザーを逃しているかもしれません。)
更には、最近になって広告代理店が、営業トークのツールとして、リマーケティングを持ち出されたという話をクライアントから聞きましたが、その広告代理店が管理しているクライアントの管理画面を見させていただくと、『それどころじゃなくって、他にやることあるだろっ!』とツッコミを入れたくなりました。
アドワーズ キャンペーン エクスペリメント
このブログで、日本公開前から情報提供して期待させておいて申し訳ないのですが、正直なところ、設定が難しすぎます。(もう少し簡単に使えるのかと思っていたので、ちょっと期待はずれでした。)
まあ、使えるなと感じた部分はあるのですが、それ以上に『どうやって使うの』という質問を多数頂きました。
そんなところで迷ってい時間に対する効果を考えると、『変えちゃってから検証』という今までのスタイルも、悪くないような気がしてしまいます。
Youtube 広告
Youtube の広告に関しては、プロモート動画やオーバレイ、更には Youtube へのプレースメントなど、いろいろありますが、そのことばかりにフォーカスして実行するには、まだまだパイが小さすぎるような気がします。
もちろん、やり方によっては安いクリックで広告を出せたり、動画の内容に力を入れれば少しはマシになるかもしれませんが、それがメインになるほどの効果を得るには、かなり限定されたユーザーになってしまうのではないかと思います。
広告設定オプション
- 住所設定オプション
- 電話番号指定オプション
- サイトリンク設定オプション
他にも英語圏では、いろんな広告形式がスタートしています。
地域密着型のユーザーであれば、住所設定オプションは使えます。
サイトリンクなんかは、表示されるかどうかは分からないにしろ、とりあえず設定しておけば良いし、上手く活用して表示された時には、かなり有効だと思います。
でも、あえて言わせてもらいます!
必要ない機能として紹介するなかでは、最も必要な機能かもしれませんが、それをやる前に、もっと大事なところを見逃していませんか?
コンバージョンオプティマイザー
広告設定オプションに引き続き、コンバージョンオプティマイザーも必要ない機能というにはちょっともったいない気がしますが(ディスプレイネットワークで使用すると、かなり良いパフォーマンスが見込めるケースが多いようです。)、あえて言わせてもらいます!
導入時に、Google が推奨する値段を設定すると、あまりにも高すぎる CPA になるといった報告もよく耳にします。ちょっと抑え気味にすれば良いのですが、一旦こうなってしまうと『Google の金儲けの仕組みに騙された~!』となってしまいます。
仕組みを理解して使うのであれば、パワフルなツールだと思うのですが、基本的な仕組みを理解していなければ、コントロールを失うだけです。
拡張 CPC
拡張 CPC と、コンバージョンオプティマイザーの違いすら分からない人も、少なくないんじゃないでしょうか?
拡張 CPC の説明は、次回の記事でご紹介したいと思うのですが、簡単に言うと、普通のクリック入札制度とコンバージョンオプティマイザーの中間にある機能と理解してもらえれば良いのかと思います。
これも、仕組みを理解していなければ、基本的な仕組みを理解していなければ、コントロールを失うだけです。
絞り込み部分一致
部分一致や完全一致、除外キーワードが上手く使いこなせていないのに、絞り込み部分一致のことを考えるのはナンセンスです。
Analyze competition
以前紹介した、AdWords パフォーマンスを競合と比較できるツールも、恐らく近いうちに日本でも使えるようになると思います。
その記事にある、ゆきちさんのコメント
競合他社との比較をより細かく分析するということは、
結局、CPCの上昇を招く事と直結しませんか?
さすが、Googleは利益を確保するのが上手です。w
という結果だけになってしまわない為にも、利用する人の理解と判断が大事になってきます。
総括すると…
ぶっちゃけ、これらの機能のことが良く分からない人は、ひとまず忘れ良いと思います。
結局、基本的なところは、検索ネットワークとディスプレイネットワークで、
- キーワード探し
- グルーピング
- 広告のテスト
- 単価の調整
- レポート
- ランディングページのコンバージョン率
このへんを気にかけていれば、大抵のことは上手くいきます。逆に言えば、このへんが出来ていないのに、新しいものばかりに飛び付いても意味がありません。 (今回の記事で、強調したいのはこの部分です。分かっていて、効果的に使っている人たちは、それで良いと思いますので、くれぐれも誤解がないように。)
アドワーズのことを難しすぎると感じている人は、安心して下さい。
新しい機能は、当分の間は必要ありません。まずは基本的なところからはじめましょう。というか、そこが出来るかどうかが、大事なところです。
P.S.
こうやって、サービスの追加を重ねていくと、基本的な部分が忘れられがちです。
若しかしてこれは、あなたのホームページや、あなたのビジネスそのものにも、言えることかもしれません。
こちらのランディングページの改善事例にもあるように、ウェブサイト・サービスのスリム化(フォーカス)も、たまには考えてみてください。
コメント (3)
はい、ランディングページのコンバージョン率改善に
全力を尽くします。w
というより、ロングテールでなるべく競合の少ない、濃い
キーワードを探せるかが一番だと思ってます。
いつも為になる記事有難うございます。
私のような年配の初心者にも非常に分かりやすく、朝イチでこのブログに目を通すのを楽しい日課にしております。
AdWords 公式ヘルプフォーラムの「ツールやレポートの機能」の本日9/17に質問者 アドワーズ坊や さんからのコンバージョントラッキングに関する興味深い質問がありました。偶然私もこのご質問者と似たような状況にありましたので、一度目を通していただけるとたすかります。
それではまたの更新楽しみに待っております。
ゆきち さん
いつもコメントありがとうございます。
出来てるようで、まだまだやってない事多いですもんね…
頑張れドラゴンズ さん
> 私のような年配の初心者にも非常に分かりやすく、朝イチでこのブログに目を通すのを楽しい日課にしております。
大変ありがたいお言葉ありがとうございます。
マニアックな情報が多いので、ちょっと難しいといわれることが多いだけに、たまにそのようなこと言われると、余計にうれしいです。
AdWords 公式ヘルプフォーラムの質問は、先ほどお答えさせて頂きましたので、ご確認ください。