あまり知られていない AdWords のルールを集めてみました!

4月 13, 2010 | PPC広告全般, ディスプレイネットワーク, モバイル広告, 単価・見積もり・入札価格, 品質スコア

AdWords には、まだまだ知らない項目がたくさんあります。

そんなこと知らなくても十分にアカウントを上手く運用できるというものから、知らずにアカウントを運用しているといつか痛い目にあうかもしれないというものまで、マイナーな AdWords のルールを集めてみました。

上から順番に、知らなくてもどうでも良いものから、知っているするとアカウント管理にプラスに作用するという順序に並んでいます。

1 日の予算の変更回数

1 日の予算を変更するときに、キャンペーンごとに 1 日最大 10 回までという回数の制限があるようです。

参考: AdWords の入札単価と予算の設定(AdWords ラーニングセンター)

まあ、1 日 10 回も変更する機会など滅多にないので、十分すぎるほどの回数だと思いますが…

AdWords ディスカウンター

入札価格と実際に支払う金額は異なるということを、ご存知の方はかなり多いと思います。

広告の順位は広告ランク(広告ランク = 入札価格 x 品質スコア)によって決まりますが、順位が決定したら、実際に支払う金額は、自分より下のポジションにいる競合によって決まります。

その調節を実行してくれているのが、AdWords ディスカウンター という機能らしいです。

Smart Pricing(スマートプライシング)

広告が表示されたページからのクリックがビジネスの成果につながる可能性が低いと判断された場合は、そのサイトでの単価が引き下げられるという機能です。

広告主の単価が個別に引き下げられるという意味ではなく、広告を載せているサイト側に課せられるハンディキャップ(ペナルティ!?)みたいなもので、AdSense をやっている方達で、『Smart Pricing によってクリック単価が安くなっちゃったんだけど、どうやって抜けだしたら良いの?』みたいな話題になったりしているのをよくみかけます。

逆に、広告を出す側にとっては、コンバージョン率の低いサイトでクリックされた単価を安くしてくれるので、ありがたい機能だと言えるでしょう。

参考: Smart Pricing とは?(AdWords ヘルプ)

広告ランク と First Page Bid の計算方法

品質スコアの要因チャート をみて頂くと分かりやすいかと思うのですが、順位を決める時に使われる品質スコアと、First Page Bid の見積もりを計算するときに使われる品質スコアの 2 種類があります。

まあ、ここまでは知らなくても大きな問題になることは稀ですが…

クリック率の指標

今まで、『AdWords のクリック率は何パーセントぐらいが理想ですか?』という質問に対して、『キーワードにもよるので一概にはいえない。』とか『時と場合による』という答えをしてきました。

そんな考えを真っ向から否定する、Google のヘルプ記事をみつけてしまいました。

一般に、Google でのクリック率は 1% を超えていると非常に良いと言えます。

引用元: ポリシーと広告品質の問題(AdWords ラーニングセンター)

Google のヘルプを信じるか、僕の言葉を信じるか、決めるのはあなた次第です…笑

モバイル広告のクリック単価

過去の記事にも、高い順位に表示されたとしても、品質スコアはアップしません という事を言ってきました。

かなり昔であれば、まずは入札価格を高くして、良いポジションに表示させて、クリック率をある程度確保することで、品質スコアをアップさせるという手法もありましたが、Google のルール変更 により、それをやっても意味のないものになっていたはずでした…

しかし、モバイル広告に限っていえば、そうではないようなのです。

試験的な入札単価から開始。 最初のうちは、多くのユーザーが見る最初の結果ページに広告が表示されるように、積極的に高めの入札単価を設定してください。広告ランクはクリック率、品質スコア、入札単価の組み合わせで算出されるため、暫定的な入札単価により高いクリック率が確立されると長期的にはクリック単価を低くすることができます。

引用元: モバイル広告のベスト プラクティス(AdWords ラーニングセンター)

この文をみる限り、モバイル広告に限って言えば、上記のルールは適応外で、古い手法も使えるというのでしょうか?

この部分は検証していないので不明ですが、ヘルプには『モバイル広告の場合は、はじめに入札価格を高くして、高いランクで高いクリック率を獲得した方が有利である』ということを暗示しているような気がします。

コンテンツネットワークの広告配信方法とレビュー

コンテンツネットワークに出稿していますが、各キーワードのクイック数等のデーターは全て 0 で表示されて詳細が解りません。

キーワード単位でのクリック数の合計と、キャンペーン全体でのクリック数が異なっているのは何故ですか?

このような質問が、フォーラムによく寄せられます。

コンテンツネットワークの場合は、グループの中にある個々のキーワードそれぞれが、広告表示の対象になるワケではなく、グループにあるキーワードをまとめてグループ全体で “テーマ” を作り出し、そのグループのテーマに合わせたサイトに広告が表示される仕組みになっています。

従って、各キーワードのクイック数等のデーターは全て 0 で表示され、分析の対象はグループ単位で行う事になります。

まとめ

普通に運用するのであれば、知らなくても事は進んでいくことも多いですが、知っているとちょっと得になることもあるかと思います。

ひとつでも参考になれば、光栄です。

P.S.

告知です!

アクセス解析イニシアチブが主催するイベント「今年は本気でPDCA」アクセス解析サミット 2010 に、講師として参加させて頂くことになりました。

内容は、コンバージョン率がアップから、ウェブサイトオプティマイザーの具体的・実践的な使い方になると思います。

2010年5月25日(火)

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