クリック率は何パーセントが理想ですか?
品質スコアをアップさせるには、クリック率が大事だということを認識している方は多いのですが、そう認識している人に限って必ずといって良いほど、
『クリック率は何パーセントが理想ですか?』
という質問を受けます。(セミナーをやると、毎回のようにこの質問を受ける気がします…)
あなた自身のアカウント内でも、クリック率の良いキーワード、コンバージョン率の良いキーワードがあるのと同じように、検索キーワード全体をみても、クリック率の良いキーワード、コンバージョン率の良いキーワードが存在します。(良いがあれば、必然的に悪いもあります。)
[靴] のような曖昧なキーワード(一般的に言われるビッグキーワード)は、余計なユーザーが含まれるため、クリック率も低くなります。
こういったユーザーの中には、検索結果をみただけで、自分の探しているサイトが無いことに気付き、クリックをしないまま、もう一度別のキーワードで検索し直すというユーザーも含まれます。
逆に、[プーマ スニーカー スエード 購入]のようなキーワード(一般的に言われるスモールキーワード・ニッチキーワード)は、具体的で目的がはっきりしているので、クリック率も良いでしょう。
ビッグキーワード、スモールキーワードの話が出たので、ちょっと付け加えておきますが、一般的にそれぞれ下記のような特徴があります。
ビッグキーワード | スモールキーワード | |
検索数 | 多い | 少ない |
単語数 | 少ない | 多い |
クリック率 | 低い | 高い |
クリック単価 | 高い | 低い |
コンバージョン率 | 低い | 高い |
顧客獲得単価 | 高い | 低い |
※ 一般論であり、必ずそうなるとは限りませんが…
ターゲット化されたニッチなキーワードであれば、検索結果上部 1 位に表示されれば 10 ~ 20% のクリック率(右側なら 5% 程度)を出すことも可能です。
逆に、曖昧なキーワードであれば 1% 以下の場合もあります。
仮に 1% でも、品質スコアを計算するためのクリック率としては、キーワードを考慮すれば良いクリック率といえることもあるのです。
※ 今回の記事は、検索ネットワーク限定ですので、コンテンツネットワークのクリック率は含まれません。一般的にコンテンツネットワークのクリック率は、検索に比べると低くなりますが、コンテンツネットワークのクリック率は、検索ネットワークの品質スコアには影響しませんのでご安心ください。
結論
つまり『クリック率は何パーセントが理想ですか?』に対する答えは、
時と場合によるので、分かりませんっ!
という事になります。
あえて言うなら、今あなたのアカウントに設定してある広告のクリック率を超えることが、良いクリック率だと言えるでしょう。
それを計測にするために、AdWords では、複数の広告を設定して、クリック率の高い広告文を選ぶことができるような機能が付いているのです。こちらに十分なデータが取れているか、そのクリック率の勝つ確率を診断するツールもありますので参考に…
アップデート 2014 年 3 月 5 日
『クリック率ってどれくらいが理想?』の質問に、真面目に答えを出してみるべく、実際のデータを使って検証してみました。
ある程度の指標になると思いますので、参考にしてみてください。