アドワーズ広告のクリック率が全体的にアップ！

10月 27, 2009 | 広告, 検索ネットワーク, 海外情報

数日前に、ワイドスクリーンを利用して Google 検索をすると、AdWords の広告表示がよりオーガニックサーチに近い左寄りに表示されるようになった という記事を紹介したのを覚えているでしょうか？

そして、SEO と AdWords のクリック率に変化はあったのかというお話をしたのですが、その後に海外 SEO の鈴木さんから、Twitter で、それについての Google の発表があったとのお知らせを頂きました。（鈴木さん、いつもありがとうございます。）

Google の第 3 四半期決済

Google の第 3 四半期決済によると、$5.94 billion（1 ドルを単純に 100 円とすると、5940 億円）の収益とのことで、昨年と今年の 3Q を比較してみると、クリック率 14% アップ、クリック単価 6% ダウン、計 7% アップということらしいです。

もちろんクリック率がアップした理由が、全てAdWords 広告の表示を左寄りに変更したせいではないとは思いますが、Google の Jonathan Rosenberg 氏も、下記のように述べているのをみると、その変更も大きな一因になっている事のようです。

Q; How much of your sequential growth was driven by Ad Auality improvement?

A; Again, we don’t tend to break that out. We had a very good quarter from Ad Quality’s perspective. I can tell you the significant things that we did. The biggest things, probably in order, or close to order, were the UI tweaks that we did for results pages. We changed the maximum width, decreasing the spacing between the search results and the right hand side ads on wide screen. With that it increased the click-through rate on the right hand side ads and I think we did that some time around the second week in August.

Q; 広告の質を高めようとしていることが、どれだけの成長に繋がったのでしょうか？

A; 細かく分割することはしませんが、広告の質という視点から見たら、とても良い四半期だったと思います。

成長につながった大きな変更を幾つか挙げてみると、まず最も大きな要因と考えられるのは、検索結果の右側に表示されている広告の最大横幅を指定して、ワイドスクリーンで表示した場合でも、オーガニックサーチのすぐ左側に表示させるようにシフトさせた事だと思うよ。そうすることで、右側の広告のクリック率がアップしたんだ。確か 8 月の第 2 週目に行った変更だったと思うけどね。

参照; seekingalpha.com – Google Inc. Q3 2009 Extended Q&A Call Transcript

他にも、いろいろな変更を行ったみたいですが、やっぱりこれが最もクリック率アップにつながったみたいです。

前回は、個人のレベルでしか話ができなくて、更に僕の場合はいろんな要因が絡んでいてよく分からないという報告しかできませんでしたが、これでオフィシャルに AdWords の右側のクリック率はアップしたと言えると思います。

その反面、SEO のクリック率はこれによって悪くなったりしたのでしょうか？？？