インタレストマッチとコンテンツネットワークの比較

5月 10, 2010 | Yahoo リスティング, ディスプレイネットワーク

インタレストマッチがスタートしてかなり経ちました。

『何を基準にして、広告が表示されているか全く不明だ!』
『表示される広告がインタレストになってない!』

という声をよく耳にしてきたのですが、最近それなりにコンバージョン数を稼いできてくれるようになってきた気がするので、ここで AdWords のコンテンツネットワークと比較しながら、独自のレビューを書いてみたいと思います。

ネガティブ

できるだけニュートラルに書きたいと思ったのですが、Yahoo より AdWords を選ぶ 6 つの理由 にもあるように、ブログ名からしてちょっと Google 寄りな意見になってしまう癖があり、まずはネガティブ要因から…

ボリュームが少ない

日本は Yahoo! だといっても、それでも AdSense のネットワークは巨大です。

今のところ、コンテンツネットワークに比べると、インタレストマッチ 1/10 ぐらいの規模でしか出せていません。

Yahoo より AdWords を選ぶ 6 つの理由 で、『パフォーマンスが一番大事なんじゃないの?』という反論がありましたが、ボリュームが少ないということは、パフォーマンスにも直結します。

PPC をやっている人なら分かると思いますが、いったん上手くいき出すと、あとはどこまで手を広げるかによって、全体のパフォーマンスを自分で決める事が出来ます。

インタレストマッチのボリュームをアップしようとすると、関係ないところに手を広げなければいけないので、パフォーマンスが低下します。結局パフォーマンスを気にすると、その程度のボリュームに留めておくしかないのです。

URL 別の分析(URL の除外)が出来ない

AdWords コンテンツネットワークの場合は、どのサイトに広告が出ていて、どれだけのパフォーマンスだったのかを、管理画面上のネットワークタブ配信先の掲載結果レポートでみることが出来ましたが、インタレストマッチにはその機能は無いようです。

それを知りたければ、別のトラッキング方法で調べるしかありません。

それから、仮に独自のトラッキング方法で、URL 別のパフォーマンスを知ることが出来たとしても、URL の除外が出来ないので、それを知ったところで、何か対策を打つのが難しい…

広告文の審査がシビア

グループにあるキーワードが広告文に入っていない(若しくは、それに関連するキーワードが広告文に入っていない)と、審査落ちする。

  • 興味に基づいた広告
  • キーワード検索ではなくコンテンツサイトに表示される広告

なので、そこまで厳密にキーワードを広告文に含める必要があるのかと、かなり疑問に思うのですが、審査に引っかかることがよくあります。

審査落ちした広告やキーワードが、通常のレポート欄から消える

審査に落ちるだけなら良いのですが、なぜか審査落ちした広告やキーワードが、通常のレポート欄から消えてしまいます。(しかも、そのパフォーマンスは審査落ち一覧でしかパフォーマンスが見れない為、通常のレポート欄での合計と個別の項目の数字がズレてくる…)

ポジティブ

ここからようやくポジティブです。

キーワードごとに配信される場所が決まる

AdWords のコンテンツネットワークは、設定したキーワード単位ではなく、グループ単位でテーマが決まり、配信先が決定するという方式でした。

慣れている人はこれで問題は無いのですが、はじめてやる人は、

『キーワードごとにレポートが出てこないのは何故?』

という質問をよく耳にするので、そういう人にとっては、Yahoo のインタレストマッチのように、キーワード単位で配信先が決まり、レポートもキーワードごとに出来たほうが、分かりやすいのかもしれません。

属性の選択肢が豊富

アドワーズも、リマーケティング機能やインタレスト ベース広告がはじまっていますが、日本ではイマイチ属性がしっかり分類されていない気がするのを考えると、選択肢だけは豊富にあるような気がします。

まあ、インタレストマッチも属性の選択肢がアドワーズに比べて豊富にできるというだけで、それが機能しているかどうかは別問題ですが…笑

まとめ

まだそれほど使いこんでいるワケではないので、他にもいっぱい指摘すべき点はあると思います。(既に利用している方で、他に気がついたことがある方は、こちらにコメント頂けると幸いです。)

まだまだシステムの整備が必要な気がするので、今すぐはじめなければいけないという状況ではないような気がしますが、検索連動型広告以外の PPC 広告(一般のサイトに表示されるような広告)が、AdWords のコンテンツ広告だけで独占するのもよろしくないと思います。

広告主からしてみても、オプションは多くあった方が良いですし…

これからだと思いますが、そういう意味でインタレストマッチの発展も期待したいと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント (2)

 

  1. Mashiyama より:

    ネガティブ理由ですが、インタレストマッチは2語以上や複合キーワードに弱いですね。

    例えば下記のようなキーワードは比較的インプレッションするものの

    「会計」「ソフト」

    下記のようになるとインプレッションが大幅に減る(場合によってはほとんどなくなったり)気がします。

    「会計ソフト」「会計 ソフト」

    もともとコンテンツとのマッチ度は低いですが、複合キーワードに弱いことによってさらにマッチ度が下がっていると思います。

  2. グーグル アドワーズ ラボ より:

    Mashiyama さん

    へー、そうなんですね。
    貴重な情報ありがとうございました。