キーワードを部分一致で設定すれば、複合キーワードは必要ないのですか!?
2月 5, 2010 | キーワードリサーチ, 品質スコア, 検索ネットワーク
先日コンサルティングの中で、こんな質問を受けました。
キーワードを部分一致で設定すれば、ロングテールのキーワード(複合キーワード)は必要ないのですか?
[液晶 テレビ 32型] という検索クエリに対して広告を出したい場合、[液晶 テレビ] のキーワードを部分一致で設定すれば、[液晶 テレビ 32型] もカバーされるので、[液晶 テレビ 32型] というキーワードをあえて設定する必要が無いのでは?
彼の言い分を、もう少し詳しく説明すると、
- 部分一致であれば、ロングテールのキーワードもカバーされているので、あえて設定する必要はない。
- マッチタイプの違いは品質スコアに影響しないので、品質スコアが低くなる心配もない。
ということです。
更には、ロングテールのキーワード(複合キーワード)をあえて設定して低い品質スコアの評価を受けるよりも、もうひとつ階層が上のキーワードを部分一致で設定してその複合キーワードをカバーした方が、品質スコア的にもより良いのではないかというのです。
上記の例でいうなら、
- [液晶 テレビ 32型] の品質スコア = 5 / 10
- [液晶 テレビ] の品質スコア = 7 / 10
の場合は尚更、[液晶 テレビ] を部分一致で設定して、[液晶 テレビ 32型] をカバーした方が良いのではないかという事です。
答え…
マズ理解しなければいけないのが、品質スコアの要因チャートにもあるように、品質スコアの要因として 検索クエリに対するキーワードと広告文の関連性 というのが存在します。
つまり、実際にユーザーが検索するキーワード(検索クエリ)と、アカウントに設定されているキーワード、この 2 つは関連性があった方が良い、もっというならマッチしていた方が品質スコアが高くなるということです。
では、
- [液晶 テレビ 32型] の品質スコア = 5 / 10
- [液晶 テレビ] の品質スコア = 7 / 10
の場合を、もっと深く考えてみましょう。
“マッチタイプの違いは品質スコアに影響しない” というのは、クリック率を計算するときにの話(どちらのマッチタイプも完全一致で表示された時のクリック率が問題となる)であり、実際の品質スコアは 品質スコアの要因チャートにあるような要因が絡んできます。
アカウント内でみるキーワードの品質スコアとしては、7 / 10 と表示されているかもしれませんが、それがそのまま利用されるわけではないという事です。(しかも、数字は簡単に表したもので、実際の品質スコアは、もっと複雑な数字が使われています。)
まとめ
通常、ロングテールのキーワードの方が、クリック率が高くなる(関連性が高くなる)というのがセオリーなので、そうではない場合というのは、付け加えたキーワードが本当に関連性が薄いか、単純に最適化できていないかどちらかです。
どちらにせよ、そのロングテールキーワードで表示させたい、そのロングテールキーワードで高い評価を得たいのであれば、部分一致・完全一致に関係なく怠けずに設定し、最適化を測る必要があります。
その為に、検索クエリレポートを活用して、どんなロングテールキーワードが有効なのか、若しくはそうでないのかを知ることが大切でしょうね♪