キーワード挿入機能を使うと、文字数制限を超過できる?

7月 17, 2009 | 広告, 検索ネットワーク

先日、アドワーズの広告で面白い現象を発見しました。

通常、アドワーズの広告文のタイトルには、半角 25 文字 (全角 12 文字)という文字制限があるのですが、それを超える文字数の広告文が表示されているのです。

文字数制限を超えた広告(日本)

どうやってやったのか…

ちなみに、そのグループの広告にはキーワード挿入機能を使っているのですが、それがどうも原因のようです。

海外の情報もいろいろ調べてみました。

そしたら、この現象は、2009年5月ぐらいに、既に発見されているようです。

文字数制限を超えた広告(英語圏)

実際に発見はできませんでしたか、報告によると最大で半角 31 文字が、確認されているようです。(25 文字に比べたら、随分長いので目立つな…)

海外の情報によると、Googleはバグだと発表したとか、単純にテストをしていると発表したようですが、これに関しては、ちょっと面白い自論があります。

キーワード挿入機能の悪用

キーワード挿入機能は便利な機能なのですが、これをスパムチックに利用することができてしまうのをご存知でしょうか?

ご周知の通り、広告文のタイトルにキーワードを挿入すると、品質スコアがアップします。(クリック率がアップして品質スコアがアップする以外に、直接的な影響を与えます。)

それは、キーワード挿入機能を使っても同じことです。

でも一つたけ違うのは、実際にそのキーワードが広告文のタイトルに表示されなくても、キーワード挿入機能を使うだけで、品質スコアがアップしてしまうのです。

ここでよく考えてみてください。

キーワードが広告文のタイトルに表示されなくても、キーワード挿入機能を使うだけで、品質スコアがアップするということは、わざとキーワードを表示させずに、キーワード挿入機能を使うこともできるのです。

具体的に説明しましょう。

広告グループ名 子犬
キーワード ゴールデン レトリバー,
プードル, ヨーキー
広告テキスト

{KeyWord:子犬}のペットショップ
実績豊富な飼育者
安心してご購入いただけます
www.Example.com

こんな使い方が、普通の使い方だと思います。

この場合、[プードル] というキーワードで検索されると、広告テキストは 『プードルのペットショップ』と表示されますが、[ゴールデン レトリバー] のキーワードに対しては長すぎるので、デフォルトテキストの子犬が使用され、 『子犬のペットショップ』 が表示されます。

ところが下記のような状況を、わざと作りだしたらどうでしょう。

{KeyWord:子}犬のペットショップです

この状況だと、必ず表示される部分に全角 11 文字、キーワード挿入部分のスペースが全角 1 文字で、セオリーでは全角 1 文字のキーワードを買わない限り、検索キーワードが挿入されることはありません。

こうすれば、検索キーワードを挿入させないで、品質スコアだけをアップさせることができてしまいます。

例えば、

『他の会社名や商品名などのキーワードを買ったけど、広告文にはその名詞を使いたくない。でも、品質スコアだけはアップさせたい!』

こんな時などの裏技として、使えてしまうのです。

ところが、今回の件のように文字制限を超えて表示されるということになると、この裏技は使えませんよね…

今回の、キーワード挿入機能を使うと、文字数制限を超過して表示されるのは、これの対策の為(スパム防止対策)ではないかと、ちょっと思っています。

この考え方、鋭いと思うのですが、どうかな…

P.S.

あまり関係ないのですが、キーワード挿入機能に関する Google のヘルプをみると、矛盾した表記を発見しました。

キーワード挿入機能 - グーグルのヘルプ

{KeyWord:プードルの子犬}のペットショップ

これだと、デフォルトのテキストと説明で、全角 15 文字になるので、設定時にエラーになると思います。

多分、英語のヘルプを直訳してるから、こうなってるんだと思いますが…笑

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