アドワーズで失敗する人から学ぶ、よくある 7 つの間違い

7月 31, 2009 | PPC広告全般

アドワーズを既にやっている人(若しくは、これからやろうとしている人)の中で、上手くいかない理由を発見できるきっかけになればと思います。

間違いその 1 – 解析・レビューをしない

驚くことに、今だにコンバージョンタグを貼りつけないまま、アドワーズを運営している人を結構みかけます。

先日も、クライアントの中で、

『1ヶ月に ○○ 円の広告費を使って、△△ 円の売り上げを達成しました!』

と報告をしてくれる人がいました。

報告を聞くことは嬉しいのですが、詳しく話を聞いてみたら、設定したどのキーワードが良かったのか、どこの広告文で反応があったのか、さっぱり分かっていない状態で、とってもがっかりしたことを覚えています。

『売上が上がったんだから、それで良いじゃないのか?』

と思う人もいるかもしれないが、いきなり売上が上がったこの人は、運が良かったに過ぎないのです。

解析がなければ、どこが良くてどこが悪いのかが分からなければ、改善することも、次の戦略も立てることもできません。これではビジネスというよりは、ただのギャンブルです。

最低限、コンバージョントラッキングとAnalyticsだけは活用しましょう。

間違いその 2 – 検索とコンテンツネットワークを区別しない

新管理画面になってから、キャンペーンを作成するときに、検索ネットワークとコンテンツネットワークを選ぶところが表示されるようになったので、間違いは少なくなったものの、検索ネットワークとコンテンツネットワークをごちゃ混ぜにしている人、同じような単価で運営している人がいます。

検索結果に表示される広告とコンテンツネットワークの広告では、キーワードの選び方、広告文の書き方、レビューの仕方、などなど戦略が違います。

初めてで何のことか分からない人は、コンテンツネットワークの広告はオフにしておきましょう。

チャレンジしてみたいという人は、こちらの記事を参考にしてください。

コンテンツマッチ(コンテンツネットワーク)を上手く使いこなそう
グーグル検索とコンテンツマッチを、キャンペーンで分ける理由

間違いその 3 – キーワードのグループ化ができていない

なぜ、キーワードのグループ化が大事なのでしょうか?

グループごとに設定できる項目に、広告文があります。ということは、もし、ひとつのグループに選択したキーワードのすべてを詰め込んだら、それらのキーワードで検索した時に表示される広告は、そのグループに設定した広告文ということになります。

クリック率・コンバージョン率・品質スコアそれらをアップさせるためには、キーワードに合わせた広告を用意しなければいけません。

こちらの記事も参考にしてください。

広告文にキーワードを挿入する

間違いその 4 – 広告文が 1 種類しかない

広告文を複数用意してどちらの広告文が良いのかテストしながら、パフォーマンスの良い広告を作り上げるという意味です。

以前、成功する広告の書き方 – 21の法則 という記事も書きましたが、それも基本的な話(机上の理論)に過ぎず、結局はやってみなければ分かりません。

そのために、アドワーズでは同じグループに広告文を複数追加して、テストできるようになっていますので、フル活用しましょう。

間違いその 5 – キーワードを探し続けない

はじめに設定したキーワードだけで上手くいくことを祈る…

こんなことは、プロでもできません。(もちろん、プロは上手くいく確率は高いですが。)

どんなに経験知の高い人でもテストをしながら、当たりのキーワードを探しているのです。というよりも、常にキーワードを探し続け、上手くいくキーワードを探し続けられる者こそ、真のプロと言えるのかもしれません。

初めに設定したキーワードが全てではありません。

キーワードだけではありませんが、カウントは何度も実験を繰り返し育てていくものなのです。

間違いその 6 – コンバージョン率の悪いランディングにアクセスを流している

せっかくお金をかけて売れないページにアクセスを流しても、何のアクションも生まれません。

それから、いわゆるホームページと呼ばれる一番上の階層に全てのアクセスを流す人もいますが、それも危険です。

アドワーズでは、キーワードに合わせて、表示させるページ(ランディングページ)を指定することができます。

出来る限り、ユーザーが探している商品・サービスで、ゴールから一番近いページを表示してあげることが、コンバージョン率のアップにつながります。

コンバージョン率に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

テストをしながらコンバージョン率の高いランディングページを作成する方法

間違いその 7 – 単発で儲けようとするビジネス

成功しているクライアント・上手くいかないクライアントをみていると、その成功法則が見えてくるような気がします。

失敗しているクライアントは、今そこにある商品をなんとか PPC で販売しようとして、そこで利益を上げることばかりを考えています。

ところが、成功しているクライアントをみると、リードジェネレーションやフロント商品という考え方が浸透しています。

そして、フロント商品を売ったり、メルマガなどを使って顧客リストを作り、そのリストと信頼関係を築きながらリピート客を増やすのです。

顧客リストさえあれば、バックエンド商品を販売するチャンスは何度でも訪れます。

もしあなたが今、フロント商品だけで儲かっているのであれば、それは素晴らしいことです。でもそれは裏を返せば、ビッグチャンスを逃しているのかもしれません。

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