表示 URL とリンク先 URL – 完全ガイド
9月 3, 2010 | ポリシー, 広告
よくフォーラムなどで、
『AdWords 広告でリダイレクトは使えるの?』
『日本語ドメインは表示 URL に使えるの?』
『表示 URL が長すぎてエラーが出てくるので、どうしたら良いのですか?』
『ASP のオンラインショップで出店しているのですが、ブランディングのために、コーポレートサイトの URL を表示 URL として使いたいのですが…』
といった質問を耳にします。
表示 URL に関しては、過去に何度もポリシー変更があったので、混乱している部分も多いと思います。
今回は、それらの質問に全てお答えしたいと思います。
表示 URL とリンク先 URL の基本的な考え方
表示 URL は、実際に広告をクリックしたときに表示されるリンク先 URL と完全に一致する必要はありませんが、ドメイン名(ルートドメイン)レベルで一致させる必要があります。(表示 URL とリンク先 URL の統一に関するポリシー変更 2008 年 2 月【英語版 公式ブログ】)
例えば、 www.example.com/category/apple/ipod.html という URL の広告を出したい場合、次に挙げる表示 URL は認められます。
- www.example.com
- example.com
- www.example.com/apple/
- example.com/iPod
- Example.com/compare/
- iPod.example.com
ドメイン名(ルートドメイン)は、Example.com なので、そこさえ統一されていれば、存在しない仮想のフォルダ名を表示 URL にしたり、サブドメインの部分を自由に編集したりしても構いません。
表示 URL のサブドメインやカテゴリの部分に、商品名に関連した表記をして、クリック率をアップさせるなんてことも可能です。
同一グループにおける表示 URL とリンク先 URL
1 つの広告グループ内で複数のドメインは利用できません。(同一グループにおける表示 URL ポリシーの変更 2009 年 2 月【日本版 公式ブログ】)
リンク先のページまで統一する必要はありませんが、ドメイン名レベルでは統一する必要があります。
つまり、次に挙げる表示 URL は、同一グループに設定できます。
- example.com
- www.example.com/abc/
- abc.example.com
その反面、example.com をグループに設定した場合、下記のような URL は、ドメイン名がそれぞれ異なるので、同一グループに設定することはできません。
- example.abc.com
- abc.com
- example.co.jp
ホスティングサービスをリンク先として使用する広告
ドメイン名が同じ ASP のショッピングサイトや、ブログサービスなど、ホスティングサービスをリンク先として使用する場合の表示 URL は、クリックしたときに表示されるサイトが明確になるよう、サイトを識別するのに十分なドメインやパスを表示 URL に含めることが必要になります。(ホスティングサービスに適用される表示 URL に関するポリシーの変更 2010 年 1 月【日本版 公式ブログ】)
承認される例:
- リンク先 URL: mycompany.blogspot.com/
- 表示 URL: mycompany.blogspot.com
不承認になる例:
- リンク先 URL: mycompany.blogspot.com/
- 表示 URL: blogspot.com
AdWords 広告でリダイレクトは使えるの?
トラッキング目的など、リダイレクトをどうしても使わなければいけない場合もあることでしょう。
リダイレクトを使う場合は、表示 URL とランディングページが統一されていれば問題ありません。
承認される例:
- 表示 URL: example.com
- リンク先 URL*: www.trackingurl.com/example123
- ランディングページ**: www.example.com
不承認になる例:
- 表示 URL: example.com
- リンク先 URL*: www.trackingurl.com/example123
- ランディングページ**: www.trackingurl.com
* リンク先 URL = AdWords に設定する URL
** ランディングページ = ユーザーが目にするページの URL
日本語ドメインについて
AdWordsは、現在のところは日本語ドメインに対応していません。表示 URL に日本語は使えないので、Punycode への変換が必要です。
特に日本語ドメインを使っていると、そのせいで表示 URL が半角 35 文字を超える事があります。サブドメインレベルを削除した場合でも文字制限を超えてしまう場合は、新しいドメインを用意する必要があります。(表示 URL が半角 35 文字以上の場合でも、例外は一切認めないというポリシー変更 2009 年 11 月【Google AdWords Lab】)
※ アップデート 2011 年 7 月: 表示 URL に日本語ドメインが使用可能になりました。
商標登録と、表示 URL について
商標登録されたキーワードに対して広告を出すことは可能です。(商標登録されているキーワードの利用に関するポリシー変更 2009 年 5 月【Google AdWords Lab】)
しかし、そのキーワードを広告文で利用する場合は別です。商標権を持っている者が、Google に対して申し立てを行った場合には、そのキーワードを広告文に利用することができません。
ところが、表示 URL に関しては別です。
例えば、iPod はアップルの商標なので、広告文には使用できませんが、表示 URL に挿入することは可能です。
- example.com/iPod
- iPod.example.com
ただし、実際に使用する場合には、法に詳しい方と相談してから使用するのが良いかもしれません。(このブログでは、それに関して問題が発生した場合の責任は負えませんし、アドバイスもいたしません。)
まとめ
はじめの質問に戻りますが、表示 URL が長すぎてエラーになる場合は、ドメイン名だけの表示で、サブドメインの部分を削除するなどの対応をするか、それでも長すぎる場合は、別のドメインで対応する必要があります。
ASP のオンラインショップで出店しているのですが、ブランディングのために、コーポレートサイトの URL を表示 URL として使いたい場合でも、例外は認められません。(逆に、それほどブランディングを意識するのであれば、はじめから自社の URL を用意して、その中で決済システムなりショッピングカートなりを開発するか、決済の部分だけを ASP で利用するような対応が必要です。)
あとは、ルールを守った上で、クリック率がアップするような工夫が出来ると良いですね。
コメント (2)
「同一グループにおける表示 URL とリンク先 URL」
example.abc.com と abc.com は同じドメインですよね。
同じグループとして設定できるのではないでしょうか?
混乱の無いように確認させて頂きました。
ゆきち さん
鋭い指摘ありがとうございます。
確かに仰るとおりです。
example.com に対して設定できるか出来ないか、
という基準で書いていたので、誤解がありますね。
修正させて頂きます。