ディスプレイネットワークの設定方法が変わります
先日、AdWords の公式ブログ でディスプレイネットワークが新しくなり、より簡単に使えるようになるという発表がありました。
今まで、AdWords の主流は検索連動型広告で、ディスプレイネットワークの広告は “オマケ” 的な扱いだったのですが、ようやく独立した形で設定ができるようです。(まあ、AdWords をやっている 99% がディスプレイをやっているみたいなので、遅すぎなのかもしれませんが。)
これで、コンテンツネットワークの存在を知らない状態で AdWords をはじめるとか、検索ネットワークとコンテンツネットワークを同一のキャンペーンで管理する といったユーザーが 『なんか知らないけど広告費だけが増えて怖いです。』 みたいなことを言うことが無くなることを願ってます。
具体的に何がどうなるの?
管理画面上のことは公式ブログをみて頂ければ良いかと思いますが、この変更で一番注目しなければいけないのは、今まではグループの中にキーワードを設定して、そのグループ単位でテーマが作成されてそのテーマに沿ったコンテンツのサイトに広告が表示されていた のが、キーワード単位で広告が表示されるようになるということでしょう。
つまり、化粧品というグループが仮にあったとすると、その中には
- 化粧品
- 化粧品 口コミ
- 化粧品 ランキング
- 乳液
- メークアップ
のように複合キーワードでグループテーマを作ったり、若しくは同じ意味の言葉を並べることでグループテーマを作るというようなやり方をしていたと思います。
配信方法も、そのグループ単位での配信でした。
ところが、今後はそれぞれのキーワードがそれぞれの意味をなし、それぞれのコンテンツのサイトに表示されるようになります。
※ 必然的に、それぞれのキーワード単位で、表示回数やクリック数などを分析していく感じになります。
正直なところ、本来こうあるべき姿になったという感じがします。
Yahoo インタレストマッチもそのような仕様なので、そのあたりはスムーズに理解できるのではないでしょうか?
具体的に何すれば良いの?
グループのテーマを作るときに、そもそもそういうキーワードを買っているので、特別何かの対応をしなければいけないとは思いませんが、もしかするとヘンなキーワードも買ってる可能性もあるかもしれないので、ちょっとそのへんを意識して、レビューしなおしてもいいかなとは思います。
もちろん、もともとユーザーターゲットに基づいてキーワードを設定しているわけだから、どう動くか検証してみてから調整するというやり方でも良いと思います。
ちなみに実際に動き出すのは、『数週間以内にすべての広告主様にご利用いただけるようになります。』 とのことですので、今すぐ何かしなければいけないというわけでもありません。
検索キーワード = ディスプレイキーワード でも OK ってこと?
白黒で答えるのは難しいですが、少なくとも今までよりは検索のやり方に近づいたというか、検索のキーワードと同じようなキーワードでグループ構成をしても、火傷することはなくなったかもしれません。(もちろん、単価調整を考えれば、同じには出来ませんが…)
まあ、このブログを読んでいただいている方々なら分かるかと思いますが、『検索ネットワークでは上手くいかなかった、一般的なビッグキーワードを使う』 といったことや、『潜在顧客がみていそうなサイトに沿ったキーワードを使う』 といったことは、今後もディスプレイネットワークでの戦略となると思いますので、イコールで考えるのは勿体ないと思います。
広告グループは要らないんじゃない?
今までディスプレイネットワークは、グループ単位でテーマを作るためにキーワードのグループ分けをしているだけで、広告文はどのグループも同じものを使っている(若しくは、だいたい同じようなテーマであれば、同じものを使っている)という方も多いと思います。
それが、キーワード単位で広告が配信されるとなれば、そもそもグループ分けする必要が無いんじゃないかという気もします。(もちろん、グループごとに広告が違うという人は別ですが、それを狙ってやってる人ってどれくらいいるのかな?)
このへんは本当にそうやっても問題がないか、検証する必要があるかもしれません。
まあ、時が経てばもっと詳細が分かって、その対応もできるかと思いますが、とりあえず今のところは、その心構えだけでも…