Google が自ら犯す重複広告のポリシー違反!?
11月 14, 2011 | ポリシー, 海外情報
検索結果の同一ページに、自分の広告を複数表示することはポリシー違反なのですが、それを Google 自ら犯しているのではないかという指摘が海外では論議されています。
例えば、この検索結果をみてください。
※ prizes.org とは、Google が運営(Google 傘下の Slide が運営)するソーシャル Q&A サイトで、回答することでお金が稼げる
ポリシーの内容 は以下のとおり。
同じ検索結果ページに同じ企業や個人またはそのアフィリエイトの広告を複数表示することも許可されません。同じ企業のテキスト広告を同一ページに複数表示することは、検索結果の関連性とユーザーの利便性の低下につながります。また、同様の広告を複数掲載することで、広告の掲載結果や投資収益率も全体的に低下します。
広告主様やそのアフィリエイトが次の行為を行うことは許可されません。
- 複数のアカウントで、同一または類似したビジネスに関する広告を作成する
- 複数のアカウントで、同一または類似したキーワードについて広告を作成する
確かに、同一の会社が同じ検索結果の広告欄に表示されており、これが Google 自らのポリシーに引っかかるのではないかという話です。(まあ、広告を出しているキーワードもネットでお金儲け関連の危険なところであるという指摘もありますが…)
複数表示が許されるケース
実はこのポリシーにはいくつかの例外があり、僕の意見としては今回のケースは、Google は自社のポリシー違反は甘く見過ごしているということではないと思います。
ヘルプをよく読むと、『同一ページに自分の広告を複数表示するポリシー』に関する、許されるケースと許されないケースのボーダーラインが分かります。
申請をした上での OK ライン
- 広告のリンク先サイトで、それぞれ異なる商品またはサービスを提供している(たとえば 2 つの商品ラインを持つ大規模なメーカーが「電化製品」というキーワードに対してステレオとコンピュータの広告を掲載する場合など)
- 各広告のリンク先サイトの目的が異なっている(商品の情報を提供することに主眼を置いているサイトと、商品の販売に主眼を置いているサイトがある場合など)
- 各広告のリンク先サイトでの商品の重複がユーザーの利便性に影響を与えるほど大きな問題ではない
- 各サイトで価格が同じ条件で提示されていて、その差が大きい(あるサイトで税込みの価格が提示されている場合は、別のサイトでも税込みの価格を提示する必要がある)
NG ライン
- ターゲット ユーザーの違い(企業、一般消費者、性別など)
- ウェブサイトのブランド戦略の違い(異なるブランド戦略で同様の商品を宣伝するウェブサイトは、ユーザーの利便性に関する上の条件に反するとみなされます)
- ビジネス上の構造の違い(企業やグループ内で事業部が異なる場合など)
- アカウントの管理者の違い(代理業者や検索エンジン最適化担当者(SEO)など)
まあ何事も、『例外のないルールはない』 といったところでしょうかね…