グルーポンのアドワーズ広告はポリシー違反ではないか?
1月 13, 2011 | ポリシー, 広告, 海外情報
最近、アドワーズに限らずグルーポンの広告をよくみかけませんか?
他の媒体で出ている広告は良いと思うのですが、アドワーズ広告のやり方に限っては、ちょっと疑問を抱いている人も少なくないのではないでしょうか?
特に、今までの Google のやり方やポリシーをよく理解している人から、以下のような疑問の声を耳にします。
広告にある商品がみつからない
Google のポリシーには、
- 広告で提示されている内容をユーザーが簡単に見つけられるようにする。
- 広告に掲載した商品やサービスに関する有用な情報を提供するページにリンクする。
というのがあります。
例えば上記のイメージにあるように、[海外旅行] と検索したときに『海外ツアー最大 97% OFF』という広告が出てくるのですが、実際にそれをみつけるのは容易ではありません。
まずは、メールアドレスを入力しなければ、検索することすら出来ないし、タイミングや地域によっては、そんなサービスを取り扱ってないケースも多々あります。
もちろんこの規模の会社であれば、Amazon のアドワーズ広告 のように、システム的にキーワードや広告を設定しているので、場合によっては実際には無いサービスの広告が出てしまうケースも時にはあるのは理解できるのですが、それがあまりにも多いと、ちょっと疑問符を付けたくなります。
情報収集サイト
もうひとつ気になるのが、実際にグルーポンのアドワーズ広告をクリックした後に表示されるページについて。
上記でもちょっと触れたのですが、メールアドレス(個人情報)を入力しないと、次に進めない(コンテンツにアクセスできない)状態になっています。
こちらも、Google のポリシー には、
- 登録しなくてもユーザーがサイトのコンテンツにアクセスできるようにする。または、登録することによって得られるサービスについてあらかじめ説明する。
という事が明記されています。
フッターのリンクを辿って自分で見つけろと言われても、そうするにはあまりにもそれが隠されている感じは否めませんし、グルーポンというブランド名だけで登録することによって得られるサービスが十分に説明されているとも思えません。
更には、メールアドレスを登録しなければ、商品や料金についても何も分からないので、不明瞭な料金体系というポリシー にも引っかかってくる可能性もあります。
グルーポンだから許されるの!?
以前お伝えした Ask.com のアドワーズ広告 と同じように、Google がグルーポンを買収しようとしていたことから考えると、このサービスへの評価や期待などが分かりますし、だからこそ許されている部分はあるかと思います。(ちなみに、グルーポンのアドワーズ広告は英語圏の Google でも同じように発見でき、そのやり方が疑問視されています。)
『ユーザーから高い評価を受けているサイトは許可される』というのもあると思いますが、最近の おせち料理の問題 や Groupon 系サービスの二重価格表示の問題 を考えると、その基準は何なんだろうと考えてしまいます。
このへんのところ、以前 アフィリエイトに必要なオリジナルコンテンツとは何か? という記事で、グルーポンはアフィリエイトとして考えても参考になるという話をしたのですが、アフィリエイトのようなビジネスモデルでもサービス(会社の規模)がウケれば、こんなやり方をしても審査に引っかからないという現実があります。
会社(特に大手企業はそれなりの優遇処置を受けやすいのですが)によってポリシーの例外処置がつくられるのは、大人の世界であれば当たり前の話であり、どこの世界でも同じような例はあると思うのですが、Google がそれをやると首をかしげたくなってしまうのは、恐らく “Don’t Be Evil” のポリシーがあるからでしょうね…
コメント (2)
Googleと電通が組んでるからしょうがない。
するどいツッコミですね。
グルーポン、、、確かにそうですね。
両陣営の今後の出方が今後が楽しみです。