コンテンツネットワークを上手く使いこなそう
4月 24, 2009 | キーワードリサーチ, ディスプレイネットワーク, 単価・見積もり・入札価格
ブログのコメント欄をみていて、コンテンツネットワークの威力に気が付いていない方がいたので、今回はコンテンツネットワークを上手く使いこなすためのポイントを幾つか挙げてみたいと思います。
以前、コンテンツネットワークは、検索ネットワークとは戦略が異なるので、キャンペーンで分けておきましょうという記事を書きました。
今回は、もう少し具体的に、何がどう違うのかという話をしたいと思います。
キーワード戦略とグループ分け
コンテンツネットワークでは、1つのグループに設定されているキーワードは50個までしか考慮されません。
更に、キーワードがたくさんあり過ぎたり、属性が異なるキーワードが同じグループ内にあったりすると、Googleがテーマを導き出すのに混乱し、広告の表示回数が増えないという問題になります。
Googleがテーマを導き出しやすいキーワードの選び方について、もう少し考えてみましょう。
例えば、あなたのウェブサイトでダイエット商品を取り扱っているとしましょう。
『料理』のウェブサイトをみている人は、健康にも興味があるだろうから、『料理』のサイトに広告が出るように、コンテンツネットワークを設定してみよう♪
と想像したとします。(コンテンツネットワークは特に、潜在顧客がどんなサイトをみているかの想像力も大事です。)
Googleが『料理』というテーマを導き出すためには、
料理レシピ
家庭料理
ヘルシー料理
グルメ
健康
手作り
調味料
といったキーワードを設定すれば良いワケです。
検索の場合、『グルメ』や『健康』といった、あまりにも一般的すぎるキーワードを設定することは危険でしたが、コンテンツネットワークの広告は、それでもOKなのです。
もちろん、一般的なキーワードを設定しても大丈夫なように、キャンペーンをコンテンツネットワーク用に分けておく必要はありますが...
それから、先ほど “コンテンツネットワークでは、1つのグループに設定されているキーワードは50個までしか考慮されません” と書きましたが、実際には、コンテンツネットワーク広告のグループには、5~10個程度のキーワード、多くても20個程度に抑えておきましょう。
その理由には、Googleがテーマを導き出すのに混乱させないのもありますが、コンテンツネットワーク広告の場合、グループ単位でしかデータ解析ができません。(グループ全体でテーマが作られるので、グループ全体のパフォーマンスしか表示されません。)
ということは、検索の時のように、どのキーワードでどんなパフォーマンスだったのかをみることができないのです。
グループ単位で、テーマを細かく考え、解析すると良いでしょう。
いちど売れるサイトが見つかれば、後はレポートを出して、売れているサイトからキーワードを学んでいくことで、更に大きなキャンペーンを作ることもできます。こちらも参考になると思います。
コンテンツネットワークの入札価格
Googleの推薦では、コンテンツネットワークの入札価格は、検索の入札価格の75%ぐらいが適当だといっています。
ちなみにこれは、英語圏の顧客に向けて話していたことです。(僕の経験では、検索の入札価格の50%ぐらいが表示回数&ROIなどを考慮して、一番良いのではないかと思います。)
コンバージョン率とクリック単価
Googleの調査によると、一般的に、検索ネットワークとコンテンツネットワークでは、1コンバージョンあたりにかかるお金は同じくらいだそうです。
僕の経験でも、検索とコンテンツネットワークを比べると、検索は単価が高い代わりにコンバージョン率も高い、コンテンツネットワークは単価が安い代わりにコンバージョン率が検索に比べると低いということで、結果的にコンバージョンあたりの値段は同じになってます。
まとめ
もし、若しくはコンテンツネットワークのパフォーマンスだけが悪い(若しくはその逆…)というのであれば、もう一度、キャンペーンの作り方、キーワードの選び方、広告文の書き方、入札価格、などを見直してみましょう。
余裕がある人はコンテンツネットワークでバナー広告なんかも良いかもしれませんね。経験では、バナー広告をやると、ほとんどがパフォーマンスが良くなりましたよ。
コメント (3)
毎回興味深く拝見させていただいております。
今回のコンテンツマッチの件について
ご見解を伺いたいのですが
ダイエットのテーマを扱う方が 料理のサイトに
広告を出すということについて
アドワーズはダイエットと直接的な関係のない料理
に広告が出る事をどのように判断するのでしょうか?
広告を出す方のサイトに料理のコンテンツが豊富にあれば
問題ないと思いますが そうでない場合 品質が低下して
表示自体が減るように思われます。
私はアドワーズの経験も浅く 見当違いの質問かも知れませんが
アドバイスいただけますとありがたいです。
それでは、突然のコメントで失礼いたします。
米良さん
良いご質問ですね。
直接的な料理のコンテンツでなくても、食事や健康に関するコンテンツも関連性はあると思いますよ。(もちろん、それが無いダイエットもあると思いますが…)それからコンテンツ以上に、そこでのパフォーマンスの方が品質スコアに大きく影響すると思いますので、それを心配する前にやってみる価値はあると思いますよ♪
もちろん、それでペイしないなら、切り捨てるか、コンテンツを増やすかになってくると思いますが…
アドバイスありがとうございました。
近頃アドワーズの品質スコアの査定が厳しいような気がして
踏み出せずにおりましたが、チャレンジしてみようと思います。
また疑問があるときにはご質問させていただくかもしれません
よろしくお願いいたします。