AdWords を使う目的 – 広告をみてもらえば良い? アクセスが集まれば良い? コンバージョンが欲しい?
9月 10, 2009 | PPC広告全般, コンバージョン, ディスプレイネットワーク, 手動プレースメント
今更ですが、AdWords を使う目的って何でしょうか?
AdWords 広告を利用することで、あなたのサイトに沢山のビジターが集まり、そのビジターが何かの商品を買ったり、サービスに申し込んだりすることで、広告費以上の売り上げが発生する。
10 万円の広告費を使ったら、そこから 30 万円の売り上げが上がったので、今度は 100 万円の広告費を使って、300 万円の売り上げを達成しよう。
など、まあざっくりですが、このような目的で AdWords を使っているのではないでしょうか?
つまり、一番大事なのは、その広告からいくらの売り上げが発生したのか。そのキーワードからいくらの売り上げが発生したのか…
アクセス集めるということよりも、そこからどれだけの売り上げが上がったかの方が大切です。
AdWords の用語を使うなら、コンバージョンであり、僕自身もコンバージョン数が稼げない広告、売れない広告は意味がないと思っていました。
ところが先日、そうでない考え方の人に出会ったのです。
『広告は、みてもらえさえすれば良い!』と考えている人達です。
特に、大手企業にみられるのですが、テレビのコマーシャルや、大手新聞などに広告を出したりするマスマーケティングというやつです。
僕がコンサルティングをしている広告代理店があるのですが、先日その広告代理店で抱えているお客様の中に、こんな要望がありました。
“既存客に向けた” 夏のキャンペーンを AdWords でも出したいという話を持ちかけられたそうです。
僕は、その広告代理店の担当者に対して、既存のお客様に向けたキャンペーンなら、あえて AdWords 広告なんて使わなくても、そのリストに対して営業するなりした方が早いんじゃないかと提案しました。
ところが、先方の要望は、リスティング広告を使って広告をみてもらうことで、顧客に良い印象を植え付けたいというのです。
つまり、広告をみてもらって、良い印象を持ってもらえさえすれば、長いスパンでみた時に企業としてプラスになるということです。
マスマーケティングがしたい方へ
単純に、たくさんの人に広告をみてもらいたいと思っている人は、その為の戦略をとることができます。
それは、検索ネットワークのことは捨て去り、コンテンツページに表示される広告にターゲットを絞って、そこでインプレッション単価(CPM)を使用することです。
インプレッション単価(CPM)とは、Cost Per Mille (Thousand) の略で、広告が表示される 1000 回あたりの料金を設定する方式のことです。
つまり、『アドワーズ広告で 1000 回表示される度に 〇〇 円払います』という設定をするので、表示回数を重視するユーザーには最適です。クリックされるされないは関係ありませんし、そのクリック率が品質スコアに影響することもありません。
更に、そこでバナー広告(イメージ広告)やフラッシュ広告を使えば、より効果的なイメージ戦略ができることでしょう。
そうできるだけの予算がある大企業なので、ある意味ちょっと羨ましくも感じますが、同時に成果をダイレクトに解析できないので、物足りないと感じてしまこともあります…笑
まあ、広告が表示されていれば満足してもらえるので、広告代理店の立場としては、非常に楽なお客様なのかもしれません。
ダイレクトマーケティングがしたい方へ
ほとんどの方は、こちらに当てはまると思いますし、AdWords はそんなあなたの味方です。
コンバージョン数を稼ぐ時に一番大事なことが、そのランディングページで、どのお客様に対して何をしてほしいのかという “ターゲットと目的” を明確にすること。
ホームページがあるから、そこにビジターを集めれば良いという考え方では、なかなかコンバージョンを稼ぐことが難しいのが現実です。
新規のお客様に資料請求をしてほしいのであれば、資料請求のページに誘導してあげること。ナイキのスニーカーを探しているユーザーがいれば、商品一覧ページではなく、ナイキのスニーカーのページに誘導してあげること。
これだけ LPO 対策の話をしても、いまだにホームページ(いわゆる企業ページの Top ページ)にユーザーを誘導しているクライアントをみかけます。
もし、ダイレクトマーケティングがしたい(僕自身を含め、9割以上のクライアントがそれ目的で AdWords を使っていますし、それこそが AdWords の醍醐味なのかもしれません)のであれば、 “ターゲットと目的” を明確にして、キャンペーン・ランディングページ・アカウントを作成しましょう。
そして、コンバージョン数・コンバージョン率を意識しながら改善していきましょう。