広告ローテーション機能のアップデートは、善か悪か!?

5月 7, 2012 | レビューと解析, 広告, 海外情報

日本がゴールデンウィークで浮かれている間に、AdWords でいろんな変化 がありました。(その時にこの記事を公開しても良かったのですが、できる限り多くの方に知っていただきたかったので、あえてゴールデンウィーク明けに公開することにしました。)

広告ローテーション機能の変更もそのひとつです。

AdWords の成功に不可欠な広告のテストを行なっていない人 は、論外なのでこれ以上この記事を読み進める必要はありません!

今まで広告のローテーション設定には、下記の 3 つのオプションがあったのですが、

  • クリック重視で最適化: クリック率の高い広告を表示します
  • コンバージョン重視で最適化: コンバージョン率の高い広告を表示します
  • ローテーション(オークション): すべての広告をより均等に表示します

『ローテーション(オークション): すべての広告をより均等に表示します』 を選んだ場合でも、30 日後にはクリック重視で最適化されていくということです。

そもそもこの 3 つの設定があること事態を知らなかった方も、論外ですよ…笑

Google の発表 では、より良い AdWords パフォーマンスが期待できるのではないかという目測ですが、このアップデートに対して、特に海外のエキスパートから、批判の声があがっています。

データ収拾は、期間じゃないんじゃない?

その批判とは、そもそもテストデータは期間でみるべきじゃない! というものです。

確かに、デフォルトではないローテーションを選択しているということは、そこには何らかの意図があるはずですし、30 日では計測できないくらいニッチマーケットも少なくないから、無理やりクリック率で最適化に移行するのはどうなの?

という意見です。

個人的な意見としては、そもそもあまりローテーションを選択することが無いですし、それを選択する場合は、かならず期間を絞ってレビューするようにしているので、それほどたいした問題でもないような気がしています。(その仕組さえ知っていれば、テストの方法は他にもいくらでもあるわけで…)

海外で何故そこまで批判されてるかも不思議なくらいですが、そんなことよりも…

最近の AdWords アップデートは、お金儲けに走りすぎ?

もちろんクリック率が良い広告は、関連性の高い広告を表示する指標(ユーザーのため)であり、品質スコアを高くなりやすい広告(広告主のため)であるので、それを採用することは良いことではあるのですが、自動的にそうなる仕組みにちょっと違和感があります。(クリック率が良い広告は、同時に Google にお金をもたらす広告でもあるので。)

最近の類似パターンにも一致するマッチタイプの変更 のときもデフォルトがそれに変更されたので、(もちろん広告主が設定し忘れている部分を補う意味もあるけど、キーワードが自動的に幅を広げることで広告費が増すという意味で)同じ事を感じました。

Yahoo じゃないんだから、デフォルトの設定で無理やり変更させるんじゃなくって、それを使いたい人だけオプトインする方式でも良いような気がするんですよね。

アップデート 2012年10月

こういった批判が、Google に届いたようです。

「広告のローテーション」設定に、[無期限で均等に表示] オプションが追加された とのことです。

全てではないですけど、頑張ればユーザーの声って届くものですね。(そういう意味では、Google が流石という事も言えますが…)

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