あまり知られてないディスプレイネットワーク(リマーケティング&トピック)の正しい設定方法
6月 2, 2011 | ディスプレイネットワーク, 手動プレースメント
リマーケティングやトピックのキャンペーン・グループにキーワードを設定したときどうなるのか?
- [ネットワーク全体の関連性の高いページ]
- [手動プレースメント、手動ユーザー層、手動トピックの関連ページのみ]
※ アップデート
現在は、
- 広範囲: メインのターゲット設定に一致するページに広告を表示
- 特定の範囲: 指定したターゲット設定にすべて一致するページにのみ広告を表示
という表記に変更されております。
この選択に加えて、グループ内にキーワードを設定したとき、リマーケティングやトピックといったターゲット条件を指定した場合、どういった設定になって、どのようなユーザーに配信されるのか、もう一度ここで整理してみたいと思います。
リマーケティング・トピックといったターゲット条件が無い場合
まずは、基本的な設定ですが、この部分でかなり躓く方も少なくないのではないでしょうか?
ネットワーク全体の関連性の高いページ | 手動プレースメント、手動ユーザー層、手動トピックの関連ページのみ | |
キーワード指定 | グループ内にあるキーワードに基づいてテーマが作成され、そのテーマに沿ったサイトに広告が配信されます | 広告は掲載されません |
URL指定 | 指定した URL にのみ広告が掲載されます | 指定した URL にのみ広告が掲載されます |
キーワード指定 + URL指定 | ターゲティングの優先順位がキーワード > プレースメント (URL) なので、グループ内にあるキーワードに基づいてテーマが作成され、そのテーマに沿ったサイトに広告が配信されます(ただし、指定された URL に広告が表示さた場合は、手動プレースメントの入札単価が採用されます) | 指定した URL の中で、グループのテーマに沿ったサイトに広告が配信されます |
- グループにキーワードだけを指定する場合 = [ネットワーク全体の関連性の高いページ]
- グループに URL だけを指定する場合 = [手動プレースメント、手動ユーザー層、手動トピックの関連ページのみ]
この場合は、上記を選択するだけで良いのですが、キーワードと URL 両方設定した場合に、少し気をつけなければいけません。
上記のイメージにあるように、[ネットワーク全体の関連性の高いページ] を選択した場合に、ターゲティングの優先順位は キーワード > プレースメント (URL) となります。
リマーケティングの場合
次に、上記の条件に、更にリマーケティングの設定を加えるとどうなるかということです。(そもそもリマーケティングの設定がよく分からないという方は、SEM LABO の記事を参考にしてみてください。)
ネットワーク全体の関連性の高いページ | 手動プレースメント、手動ユーザー層、手動トピックの関連ページのみ | |
リマーケティングのみ | ディスプレイネットワーク上で、指定したリマーケティングのリストに対して広告が配信されます | ディスプレイネットワーク上で、指定したリマーケティングのリストに対して広告が配信されます |
リマーケティング + キーワード指定 | ターゲティングの優先順位がキーワード > リマーケティングなので、グループ内にあるキーワードに基づいてテーマが作成され、そのテーマに沿ったサイトに広告が配信されます(ただし、リマーケティングのリストに広告が表示された場合の単価は、リマーケティングの単価が採用されます) | ディスプレイネットワーク上で、指定したリマーケティングのリストの中で、グループのテーマに沿ったサイトに広告が配信されます |
リマーケティング + URL指定 | 指定したリマーケティングのリストに対して広告が配信されます(ただし、指定した URL に表示される場合は、自動プレースメントの単価が採用されます) | 指定した URL の中で、指定したリマーケティングのリストのユーザーに対して広告が配信されます |
つまり図を使って解説すると、こんな感じです。
つまり、りマーケティングのキャンペーンで [ネットワーク全体の関連性の高いページ] を指定した場合、ターゲティングの優先順位は キーワード > ユーザー層 (リマーケティング) > プレースメント (URL) となります。
トピックの場合
同じように、トピックの設定を加えるとどうなるかということです。(トピックのがそもそもなんなのか分からないという方や、その設定方法が分からない方は、こちらの記事を参考にしてみてください。)
[ネットワーク全体の関連性の高いページ] を指定した場合、ターゲティングの優先順位は キーワード > ユーザー層 (リマーケティング) > トピック > プレースメント (URL) となります。
まとめ
ちょと長くなってしまいましたが、簡単にまとめると、
[ネットワーク全体の関連性の高いページ] を指定した場合、ターゲティングの優先順位は キーワード > ユーザー層 (リマーケティング) > トピック > プレースメント (URL) となります。ただ、表示の優先順位は前にある通りですが、クリック単価だけは優先順位の下層にある設定項目が採用されます。
[手動プレースメント、手動ユーザー層、手動トピックの関連ページのみ] を指定した場合は、AND 条件となり、ターゲット指定の範囲内で、キーワードグループに作られたテーマの配信先に広告が表示されます。
理解できましたでしょうか?
自由にターゲット出来てしまうということは、それだけ設定も複雑になっているということです。正しく理解して、使いこなしましょう。