Google のオフィシャルブログで紹介されていた事例は、アービトラージサイトを奨励しているのではないか?

1月 26, 2011 | グーグル スラップ, コンバージョン, 海外情報

先日、Google のオフィシャルブログでアドワーズとアドセンスを有効活用した成功事例が公開されましたが、その事例として挙げられたサイトが、単なるアフィリエイトサイト(Thin Affiliate)ではないかという論議が海外で起きています。

その公開された海外版アドワーズ公式ブログの記事がこれ

Using Google AdSense to Complement Your AdWords Account (英語)

日本でも、日本のアドワーズオフィシャルブログで日本語の訳がこちらに公開されています。

その記事自体は、『e コマースサイトでも離脱するページにアドセンス広告を貼付けることで、収益アップにつながる。』 という内容で、本当にそれを信じてやって良いのか微妙な記事に仕上がっているのですが、問題になっているのがそこで、あたかも普通の e コマースサイトとして紹介されている

DesignerApparel.com

というサイトです。

記事には、あたかも普通の e コマースサイトとして紹介されているのですが、よく見てみると商品のリンクがアフィリエイトになっているのです。(アフィリエイトサイトだったら、離脱するページでアドセンス広告を貼って収益アップという話も納得できるのですが…)

つまり、今までアドワーズに広告を出すことを NG としてきた薄っぺらなアフィリエイトサイト(もっといえば、アービトラージサイト)を、成功事例として紹介しているというのです。

日本語の記事は、海外のものをそのまま訳しただけなので、そこまで細かくチェックしてないと思うのですが、海外版の元記事が本当にサイトを調べた上で、あえてアフィリエイトの成功事例として載せているのか、無理矢理 e コマースサイトに見せかけてアドセンスの枠を広げようとしているのか、もしくはアフィリエイトと知らずに載せてしまったのか(これは無いと思うけど)、疑問が残ります。

こういった事例を公開するということは、この程度の薄っぺらなアフィリエイトサイトは OK だということになってきますし、そうなると審査の基準がすごく曖昧になってきます。

それから、審査のことも問題ですが、この事例がアフィリエイトサイトだったことを考えると、普通の e コマースサイトでアドワーズとアドセンスを有効活用するというのは、あまり良いやり方では無いのではないかという予想通りの結論が導き出せる気がします。

この記事を読んで、自分の e コマースサイトにアドセンスを導入した方がいる場合は、もう一度よく考えてみた方が良いのかもしれませんよ。

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コメント (1)

 

  1. narutaku より:

    記事読みました。確かにアビトラサイトだと思います。Googleの見解はどうなんでしょうね?

    グルーポンみたいな特別扱い?

    ちょっと気になります。