Yahoo のインタレストマッチに申し込んだ広告が、忍者アドに出ている件について…
正直、ちょっと怒っています!
“忍者アド” って、ご存知でしょうか?
知らない方の為にちょっと説明しておくと、サイトにこの広告を貼ってお小遣い稼ぎをしようというもので、いわゆる AdSense みたいなものです。(恐らく、AdSense の審査に通らなかったりした人たちが使っていると予想しているのですが…)
今回は、その忍者アドに腹を立てているワケではありません。
そうではなく、広告主の認識がないまま、忍者アドに Yahoo のインタレストマッチで設定した広告が表示されていたことに対して、腹を立てています。
怒ってるだけではワケが分からないと思うので、経緯を説明します
事の発端は、インタレストマッチの広告は、URL 別の分析ができないということで、自社の解析を使って、インタレストマッチの広告が、一体どんなところに表示されて、それぞれどのようなパフォーマンスになっているのか、調査している時でした…
参照元をみると、”忍者アド” からのクリックが発生していることが判明。(しかもパフォーマンスがメチャクチャ悪い!)
その時は、忍者アドのサイトにインタレストマッチの広告が貼られていて、そこからクリックが発生しているのだろうと思ったのですが、調査を進めていくうちに、衝撃の事実が分かってきたのです。
この忍者アドからのクリックは、忍者アドのサイトにインタレストマッチの広告が貼られていて、そこからクリックが発生しているのではなく、忍者アドの広告が貼りつけてあるサイトに、インタレストマッチの広告が表示されていたのです。
つまり、“Ads by 忍者アド” と書かれた広告枠に、インタレストマッチで設定した広告が表示されていたという意味です。
広告主としては、忍者アドに広告を出すような申込みをした覚えはありません。
そこで、Yahoo のサポートはいろんなことを教えてくれるので、サポートに問い合わせてみることにした。
パフォーマンスを確認したいと思っておりますので、いつ頃から表示されるようになったのか、おしえて頂けますでしょうか?
この問い合わせに、かえってきた答えがこれ…
恐れ入りますが、弊社提携パートナーサイトの「忍者アド」でのインタレストマッチの広告掲載開始時期につきましてはご案内できかねます。
By Yahoo サポート
Yahoo のサポートの方もあっさりと、忍者アドが提携パートナーサイトであることを認めてくれた。
でも、ちょっとおかしいんじゃないの???
いろいろ考えてみた
納得いかない点がいくつかある。
インタレストマッチに申し込んでも、広告主が忍者アドのスペースに広告が表示されることを知ることが出来ない。
そもそも、どこに広告が表示されているのかレポートを出せないので、それに気がつくことすら出来ません。
ここに Yahoo 広告の提携パートナーサイトの一覧がありますが、この提携パートナーは、あくまでも Yahoo のインタレストマッチ広告の広告枠を採用しているパートナーであり、それとこれとは話が違います。
百歩譲って、広告主が忍者アドのスペースに広告が表示される可能性があることがどこかに記載されていて(いろいろ調べてみましたが、そのような記載はありませんでしたが…)、その事実を知ったとしても、それをコントロール術がありません。
千歩譲って、広告主が忍者アドのスペースに広告が表示されるかどうかをコントロールできたとしても、インタレストマッチの広告なんだから、そこは “Ads by インタレストマッチ” 若しくは “提携パートナー” とかって書いておくべきじゃないの?
そんなことを考えながら、忍者アドについて調べてみた
そもそも、広告主が忍者アドに広告を出したい場合、どうしたらいいのか分からない。(この時点で、何かがおかしい。)
楽天の広告も、マイクロアドも同じようなサービスですが、そのサイトに行けば、広告を出したい人・広告をサイトに貼りたい人がはっきり分けられています。
ところが、忍者アドはお金儲けしたい人のことしか書いてない。
コンテンツ連動型広告は、広告主がいてはじめて成り立つシステムなのに、忍者アドを使っている人は、そのへんのところ疑問に思わないのでしょうか?
まとめ
Yahoo のインタレストマッチが、忍者アドの名前で広告配信先を広げているという事実…
本当にこんなことって許されるのでしょうか?
僕の常識では、Yahoo のやっていることってルール違反だと思うのですが、そんな常識を持っていることが間違いなのでしょうか?
追記(5 月 21 日 10:00)
問題の核心を履き違えないように、追記させて頂きます。
Twitter で、
ごもっともです。他にも、インタレストマッチはひどい掲載先がたくさんあります。
というメッセージを頂きました。
ご理解いただきたいのは、ひどい掲載先があることに腹を立てているワケではありません。Yahoo 以外の媒体に広告が表示されていること自体が問題なのではありません。
AdWords のコンテンツネットワーク(AdSense)もそうですが、そういった媒体が増えるのは、逆に喜ばしいことですし、仮にそれがひどい掲載先だと思っても、それを含めたのがコンテンツ連動型広告だと思います。
問題はそこではなく、Yahoo のインタレストマッチ広告の広告枠を採用しているパートナーが、Yahoo の広告として表示していないことなので、ご理解ください。
コメント (8)
こんなに不透明な広告ネットワークじゃパフォーマンス調べられませんね。
詐欺とか搾取に近い気がします。
怒るのも、ごもっともですね。
自社だから良いもののクライアントには説明できませんね。
貴重な情報ありがとうございます。
TATEZO- さん
コメントありがとうございます。
PPC のことやってる方には、理解してもらえそうで、よかったです。
おおっと!
これは衝撃、もしかして、あの広告が
ああなって、こうなってるのも
そういうところが原因なのか!?
ほんとに大切な情報ありがとうございます。
とっても分かりやすかったです。
貴重な情報で参考になります。
以前私もクライアントさんのスポンサードサーチ運用中に、まぐまぐ!から大量に(しかも大体決まって夜中に)アクセスがあって、色々調査したところ、メルマガからしか流入経路がないページにスポンサードサーチの広告が掲載されていました。
「提携パートナー」にはまぐまぐ!ではスポンサードサーチを掲載していないように表示されているので、Yahoo!さんにお問い合わせしたところ、
「契約上の理由で公開できない」
という回答がきました。
Yahoo!さんの対応に疑問を感じざるを得ないところが多数ですね。
KS さん
コメントありがとうございます。
『まぐまぐ』の広告は、Yahoo(Overture)がコンテンツマッチをやっていたころに、”スポンサードサーチ” という名目で広告が表示されていたのではないでしょうか?
本文にも書きましたけど、Yahoo のインタレストマッチ広告の広告枠を採用しているパートナーが、Yahoo の広告として広告を表示することに対しては、何の問題も無いと思います。
この違い、分かって頂けますでしょうか?
あ、もちろん今回の件と私の話は違うことは存じております。
ただ、スポンサードサーチという「名目」でも表示するのであれば、それも提携パートナーの部分に表示すべきじゃないのかなぁ、と個人的に思っていただけです。
ま、実はこの話は色々他にも問題があって、相当Yahoo!さんとやりあったのです。。。笑
今後も貴重な情報期待しております。
Overture SSは、パートナーであっても掲載枠が制限されているので、まぐまぐの件はY!が承認してるのだと思います。SSの場合、勝手に掲載枠を追加したのがバレるとY!に強く怒られます。
今回の忍者Adの件は明らかにクロで、Y!の掲載ガイドラインからは完全に外れているように見えます。ただし、IMにしても、掲載枠をY!に登録しなきゃらならないのでY!が知らないわけはないのですが…。リクエストURL詐称してたりしたのでしょうか。
KS さん
ご理解頂いた上でのコメントでしたね…
失礼しました。
> 実はこの話は色々他にも問題があって、
> 相当Yahoo!さんとやりあったのです。。。笑
いろいろあるんですね。
それを考えると、この程度のことは、軽いことのかも…