コンテンツネットワークの広告でキーワードに与えられた品質スコア
7月 15, 2009 | ディスプレイネットワーク, 品質スコア
このブログに対して寄せられた質問の中で、ぜひ皆さんにシェアしておきたい内容があったので紹介します。
まず、ご質問の内容はこちらです。
いつもお世話になっております。
K と申します。ひとつご質問なのですが、現在サイトをコンテンツマッチのみで出稿し始めました。
アドワーズエディターを使っているのですが、キーワードメニュー内を見ると品質スコアが表示されています。これは純粋な意味でのコンテンツマッチの品質スコアを意味するのでしょうか?
お手すきの際にでもご返答いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
気が付いている人もいるかもしれませんが、コンテンツネットワークのみの設定でも、グループに設定してあるキーワードに品質スコアが表示されているのは、アドワーズエディタだけではなく、新管理画面でも品質スコアが表示されています。
キーワードのステータスにある “吹き出し” をクリックすると、その詳細をみることができますし、表示項目の変更をすれば、品質スコアの数字を管理画面上に直接表示することもできます。(参考 – 表示項目の変更する方法)
いきなりですが、答えから…
残念ながら、これはコンテンツネットワークの品質スコアを意味するものではありません。
こちらの コンテンツネットワークを上手く使いこなそう の記事にも書いたのですが、そもそもコンテンツネットワークでは、広告グループの中に設定されているキーワードを基に、グループ単位でテーマが導き出され、それによって広告が表示されるコンテンツサイトが決定されます。
グループ全体でテーマが作られるので、グループ全体のパフォーマンスしか表示されません。これは、品質スコアだけに限りません。設定がコンテンツネットワークのみで表示されるようになっている場合は、グループ内のデータがゼロで表示されているのが分かるかと思います。
その証拠に、全く同じキーワードでも、コンテンツネットワークのキャンペーンで設定した場合と、検索ネットワークで設定した場合で、品質スコアが異なっています。(偶然一致することもあるかもしれませんが…)
それから、”First Page Bid を下回る” という表記がステータスにあっても、それは検索ネットワークに広告を出す場合のみに適応されることであって、キャンペーンがコンテンツネットワークの広告だけの設定になっていれば、それは無視して構いません。
じゃあ一体、この数字が何を意味するのか…
こちらに はじめて設定したキーワードに与えられる品質スコア について書いたのですが、それがそのまま表示されているだけのようです。
ということで、キャンペーンがコンテンツネットワークだけに設定されている場合は、品質スコアを調べることができません。
上記のイメージにもあるように、キーワードのステータスにある “吹き出し” をクリックすると、
このキャンペーンはコンテンツネットワークでのみ広告を表示するよう設定されています。このキーワードをテストするには、キャンペーンで検索ネットワークを選択する必要があります。
と出てくるのですが、それがその説明にあたります。(非常に分かりにくい説明ですが…笑)
それから、コンテンツネットワークの場合は、表示されるサイトによってクリック率に不公平が出てくるので、クリック率に関しても、キーワード単位(この場合は、グループ単位と言った方が適切かもしれませんが…)で品質スコアに影響させることができません。
コンテンツネットワークのクリック率は、広告が掲載されるサイトや同様のサイトでのクリック率のみが品質スコアとして反映されます。
もしかしたら、コンテンツネットワークのみのキャンペーンを設定した場合は、グループ単位で表示されるサイトごとに品質スコアが解析できるような機能が出てくるかもしれませんね。(かなり、細かくなりそうですが…笑)
今後の Google の動きに期待しましょう。
P.S.
余談ですが、コンテンツターゲット広告の平均掲載順位も意味のない数字だということは、ご存知でした?
その理由はこちらにあるのですが、コンテンツターゲットの解析がこれだけ複雑だと、品質スコアの表示ももう少し先になりそうですね…