Google が予言するディスプレイ広告の未来

10月 6, 2010 | ディスプレイネットワーク, 海外情報

知ってましたか?

Google の発表によると、AdWords を使っている人の中で、最も優秀なトップ 1,000 ユーザーの 99 パーセントが、ディスプレイネットワークを使用しているという事実。

前年だけで、ディスプレイネットワークの広告使用料を 75% もアップさせることに成功したという事実。

今後、AdWords を使っていくなかで、ますます重要度が高くなっていくのが、ディスプレイ広告なのかもしれません。

先日、ニューヨークで行われた IAB Mixx カンファレンス 2010 で、Google の社員が、『2015 年までにディスプレイ広告で起こる 7 つの予言』という、とても面白い話をしてくれました。

この記事に対する批判的なコメントもたくさんありますが、そういった批判を含めて、ディスカッションするには面白い記事だと思うので、紹介したいと思います。

2015 年までに起こる 7 つの予言

  • 広告キャンペーンの 50% が cost-per-view* ベースのビデオ広告になる。

    現在 Youtube には、1 分間で 24 時間ものビデオがアップロードされていて、* ビデオが再生されたら課金される広告システムも既に出来上がってきている。

  • 50% のディスプレイ広告は、リアルタイム性をもった広告になる。

    つまり、プリンターを買った人に対して、インクがなくなりそうなころに、インクの広告を表示するとか、場所や天候に合わせて広告が変化するとか、よりリアルタイムな広告表示の手法が導入されるだろうという意味です。

  • iPhone などの携帯端末が、最もポピュラーなディバイスになる。

    日本のモバイルサイトの広告ではなく、フルインターネットブラウザを搭載している携帯端末のことなので、お間違いなく…

    余談になるが Google では、iPhoneなどのカメラで写真を撮って、そのイメージから検索できる Google Goggles が既に開発されていたりする。

  • 広告のパフォーマンスを測る際に、現在では “クリック” が一番重要な指標になっているが、次の 5 つの指標が、広告の成功を測る上でより大事な要因になってくる。

    その 5 つとは、

    • リッチメディアにおける、インタラクティブ性や興味の深さ
    • ビデオの視聴回数
    • ウェブ検索への影響度
    • バイラルへの影響度
    • 実店舗への影響度

    簡単にまとめると、ブランディング戦略がより大きな影響力を持つようになるという意味です。

  • 広告にも、ソーシャル性がもたらされるようになる。

    これの持つ意味が何を指しているのかは、不明です…

  • 現在は 6% しかないブランディング戦略が、

    2015 年には 50% になる。

  • ディスプレイ広告が 2015 年までには、500 億ドルの事業になる。

まとめ

本当にそうなるかどうかは知りませんし、批判的なコメントも多数あります。

ただ、要するに Google は今後、ディスプレイネットワークと Youtube を中心に、AdWords でのブランディング戦略を広げていきたいという意図が、汲み取れると思います。

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コメント (4)

 

  1. ゆきち より:

    動画が締める割合が多くなるとは思いますが、
    そうすると自分でコンテンツを作れないんですよね。。。

    元、ビデオカメラマンとタッグを組みます!w

  2. グーグル アドワーズ ラボ より:

    ゆきち さん

    いつもコメントありがとうございます。

    確かに動画は敷居が高くなるので、ビデオコンテンツ専門の会社が増えるかもしれないですね。

  3. narutaku より:

    いつも拝見しております。良記事いつもありがとうございます^^
    ビュースルーCVもブランディング計測の指標の1つだと思っていますが、こういった指標がテキストにも反映されたりどんどんデータを出してくるんですかね!?

  4. グーグル アドワーズ ラボ より:

    narutaku さん

    コメントありがとうございます。

    > ビュースルーCVもブランディング計測の指標の
    > 1つだと思っていますが、こういった指標がテキスト
    > にも反映されたりどんどんデータを出してくるんですかね!?

    これは、間違いなくそうなると思います。