キーワード挿入機能(DKI)は万能か!?

5月 11, 2010 | 品質スコア, 広告, 検索ネットワーク

このブログを読んでいる人であれば、アドワーズのキーワード挿入機能(DKI)というのがあるのをご存じな方も多いかもしれません。

大雑把にグループ分けをしている場合や、同じグループに少し属性の異なるキーワードが混じっている場合などでも、この機能を使うことである程度のブレをカバーすることが出来ます。品質スコアのことを考えても、場合によっては活用できる便利な機能なので、僕も活用することはあります。

ただ、使い方を間違えると、思わずクリックしたくなるアマゾンの面白いアドワーズ広告で紹介したような変な広告になってしまったりするので、気を付けなければいけません。

まあ、そうまではならないにしても、理解が曖昧なせいで、クリックの機会損失が生じているケースは、少なくありません。

例えば、次に挙げる例を考えてみてください。

グループに設定してあるキーワード(全て部分一致)
航空券
格安 航空券
アメリカ 航空券

このグループに設定してある広告文が、

{Keyword: 航空券}ならXXトラベル

だったと仮定します。

[航空券] で検索されれば、『航空券ならXXトラベル』
[格安 航空券] で検索されれば、『格安 航空券ならXXトラベル』
[アメリカ 航空券] で検索されれば、『アメリカ 航空券ならXXトラベル』

と表示されるハズです。

ここまでは問題ないですよね?

※ 論議からそれるので、キーワード挿入機能(DKI)の文字制限のことは忘れてください。

ところが、[激安 航空券] で検索された場合はどうなるでしょう?

恐らく、[航空券] もしくは [格安 航空券] のキーワードが拡張されて(トリガーとなって)表示されるので、表示される広告は、『航空券ならXXトラベル』もしくは『格安 航空券ならXXトラベル』となるのです。

この広告文に、[激安] というワードは含まれていません。

更には、[ニューヨーク 航空券] で検索された場合はどうなるでしょう?

恐らくですが、[アメリカ 航空券] が拡張されて表示される可能性もあるワケです。

でも広告文は、『ニューヨーク 航空券』ではなく、『アメリカ 航空券』になってしまいます。

誤解しやすいですが、{Keyword: デフォルトテキスト} の部分は、検索クエリに合わせた広告文になるのではなく、設定したキーワードの中でトリガーになったキーワードが採用されるので、ユーザーが実際に使ったキーワード(検索クエリ)は、広告文の中に挿入されません。

部分一致の拡張になるので、そのキーワードに対する品質スコアに直接的に悪影響になることはありませんが、クリック率は低くなる可能性が高いので、クリックの損失となります。

※ キーワード挿入機能(DKI)とは少しかけ離れますが、設定したキーワードの品質スコアに影響は無くとも、こちらの記事 にもあるように、部分一致だけで全てカバーしようとして表示させたいキーワードを設定しないと、品質スコアにも機会損失が生じ場合もあります。

理想的には、表示させたいキーワード(複合キーワード)は全て買ったうえで、細かくグルーピングをして、それぞれに合わせて広告文を作るというのが理想ではあるのですが、費用対効果と作業時間を考えれば限界があるのも事実です。

ということで、どんな時にどうやってキーワード挿入機能(DKI)が作動するのかよく理解した上で、活用できるものは活用しちゃいましょう。

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