子持ちの母親は、ハイヒールや口紅よりも "検索" を選ぶ!?

2月 8, 2010 | PPC広告全般, SEO 対策, 海外情報

今回の記事は必見です!

Google より SEM に関して、非常に興味深く、とても面白いレポート(しかも検索マーケティングにとても役に立つ…)を発見しましたので、皆さんにもシェアしたいと思います。

Google の CPG ブログ(英語)で公開されている、『子持ちの母は、ハイヒールや口紅を犠牲にしてまで検索を選ぶ!』という記事に、それについてのいろんな統計 & レポートが紹介されています。

母親は、ハイヒールや口紅よりも検索を選ぶ!?

タイトルだけ聞くと、”釣り” のようにも聞こえるのですが、よく読んでみると、メチャメチャ有益な情報がたっぷりのレポートなので、日本語で要点だけまとめて紹介します。

※ ちなみに、これは海外のリサーチに基づいたレポートですので、全てが日本のマーケットに当てはまるというワケではないかもしれませんが、役に立つ情報がたくさん含まれています。

女性は、子供を持つ前と後では、行動が異なる

子供を持つと生活が変化するというのは何となく分かると思いますが、リサーチによって何がどう変化したのかを教えてくれます。

母親の役割が、家族で物事を決断する場合において、最も権力を持っていることが多いことから、Google でも “母親” に注目して、インターネットやソーシャルメディアの活性化につなげているというのです。

あなたもよく考えてみてください。

  • 毎日の食事
  • 家族の健康
  • 子供の衣類(場合によっては、家族全員の衣類)
  • 部屋のインテリア
  • 生活必需品 / 雑貨
  • 出産後のダイエット(場合によっては、夫のダイエットも…)
  • 家族の旅行

これらの決断は、全て嫁に任せているという男性 / 嫁である私が全て管理しているという女性が多いのではないでしょうか?(家族を持っていない方でも、何となく想像がつきますよね…)

以上を踏まえたうえで、次のレポートを読んでみてください。

子持ちの母親と検索における 4 つの真実

Google によってまとめられた、The Four Truths About Moms and Search (英語)というレポートに、非常に興味深いデータがまとめられています。

真実その1: 検索を利用しはじめる時期

子供を持つ前と、子供を持つ後では、検索する頻度が約 2 倍になるという事実。

母親になる前と後での、検索利用頻度の違い

これに関して、実際の声を聞いてみると、すごく納得できます。

特に、初めて子供を持つ時には、分からない事がたくさんあるので、オンライン上にある有益な情報がとても役立つの。

一度、有益だと思うものがみつかると、まるで中毒のように更に詳しい情報や子育てに役に立つ商品が欲しくなるのよね…

統計によると、母親の中でも特に、妊娠中や赤ちゃんを育てている頃が特に検索を利用する頻度が多いとあります。(もちろん、それ以外の母親も、検索を利用する頻度が多いですが…)

子持ちの母親に対して、インターネットを使って何をしているかという質問をしたところ、”検索” と答えた方が最も多かったというレポートもある。

真実その2: 母親が検索のプロになる…

75% の母親が、一年間で検索スキルがアップしたと自負しているという事実。

1 / 3 以上の母親は、SEO / PPC を含め検索結果の 1 ページ目のなかで、上部のリンクしかみない。子供を持っていない女性に比べて、子供を持っている女性は、検索結果の 2 ページ目をみることが少ない。

母親は検索結果のどこを見る?

これは、子供を持っている女性の検索能力が高いということを意味している。(僕がこれを読んだ時に、子供を持っている女性は、忙しいから検索結果の次ページや、下部のリンクをみる時間がないだけなのではないかと疑問にも思ったが…笑)

50% を超える母親が、検索するときに単一キーワードではなく、文章(検索フレーズ)を入力して、検索するという統計もある。

探しているものを検索でみつけることが出来る自信はあるわよ。

だって、友達や家族からも、私に検索を頼めば、探している情報や商品をすぐに見付けてくれるっていう評判高いのよ。

みんなから Google マスターって呼ばれてるの…w

90% 以上の母親が、自分で考えたキーワードを使って検索したときの検索結果に満足しているという事実。

真実その3: 検索とは母親にとって、ショップに行くまでの GPS である

購入や申込みの決断までの道のりで、検索エンジンを多用するという事実。(これは母親だけに限らないような気がするが…笑)

平均的な母親よりも、妊婦や 10 代の子供を持つ母親の方が、愛着のあるブランドなどの新商品や新しいオファーなどに対して気にかけており、それらを探すために検索を使うという事実。

53% の母親は、知名度の高いブランドは、スポンサードリンクの広告(AdWords の広告)部分で、ハイライトされて表示されるべきであると考えているという事実。

59% の母親は、クーポン券や割引のある AdWords 広告をクリックするという事実。

55% の母親は、実店舗で買い物をした後に、そのショップをオンラインで検索して買い物を続けるという事実。

71% の母親は、1 度試した商品でオンラインで使えるクーポン券や割引があれば、同じショップで買い物を何度もするという事実。

真実その4: 検索とは母親のバックアップ頭脳である

母親が検索エンジンを利用する場合に代表的なものは、料理のレシピ / 商品・サービスのレビュー / クーポン券・割引券という統計がある。

そして、母親は検索というものにかなりの情熱を注いでいて、『ハイヒールと検索どっちを選ぶ』との質問には、56% の母親が “検索” と答え、『口紅と検索どっちを選ぶ』との質問には、53% の母親が “検索” と答えたらしい。

65% の母親が、Google の検索は親密な友達や家族と同じくらい近い距離にあると答え、24% の母親が、Google の検索は家族の一員であると答えたという。

まとめ

Google のレポートだけあって、最後がとってもオシャレ。

SEM マーケターは、母親の検索を過小評価するべきではない!

という、AdWords 広告に見せかけたメッセージで締めてあります♪♪♪

海外の情報であることを考慮しても、取り扱っている商品・サービスが、子持ちの母親向けの商品ではない場合でも、SEM の戦略において参考になる項目が、いっぱいあったのではないでしょうか?

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コメント (2)

 

  1. morita より:

    とても参考になりました。
    ありがとうございます。

    わたしのサイトでも
    母親の方を考慮にして
    運営して行きたいなと
    思いました。

  2. グーグル アドワーズ ラボ より:

    morita さん

    コメント頂きありがとうございます。

    自分で記事書いておいて何ですけど、この記事は英語のレポートの訳なので、そのまま鵜呑みにするよりも、要点を参考にした上で頭の中で整理してから、対応した方が良いと思いますよ。