広告掲載順位はコンバージョン率に影響する!?

8月 20, 2009 | コンバージョン, 検索ネットワーク

これについては、過去にもいろんな論議がありました。

1 位に表示されていれば、それだけブランディング的にも良い印象があるのでコンバージョン率アップするとか、いやいや上位に表示されると誤ったクリックが発生しやすいのでコンバージョン率が下がるとか…

以前にもこのブログでも、Analytics を使って AdWords の広告記載順位ごとにコンバージョン率を調べる方法 を紹介しました。(その時は、どのポジションが良いとかの話はしませんでしたが…)

ところが今回、英語圏の AdWords オフィシャルブログで、それに対して “ズバリ” 答えを出してくれました。

We have used a statistical model to account for these effects and found that, on average, there is very little variation in conversion rates by position for the same ad. For example, for pages where 11 ads are shown the conversion rate varies by less than 5% across positions. In other words, an ad that had a 1.0% conversion rate in the best position, would have about a 0.95% conversion rate in the worst position, on average. Ads above the search results have a conversion rate within ±2% of right-hand side positions.

一般的に言って、同じ広告であればその順位によって生じるコンバージョン率の違いは、ごく僅かであることが統計上わかった。

上位から下位までのコンバージョン率を調べてみても、大抵 5% 以内の分散がある程度。つまり、最もコンバージョン率が良かったポジションのコンバージョン率が 1.0% だったとすると、最も悪かったポジションのコンバージョン率は 0.95% であったというわけだ。

検索結果の上位に表示される広告と、右側に表示される広告を比較しても、±2% の分散があった程度。(どちらが良いというワケでも無い。)

AdWords では、広告の質やランディングの質が記載順位に影響するので、自然と質の良い広告が高いポジションに表示されるのと、質の良い広告はコンバージョン率も高いという理由から、『順位が高い = コンバージョン率も良い』 という傾向もあるようですが、それらの要因を除いたらという条件で、この記事の最後に、

The bottom line: conversion rates don’t vary much by position.

で締めています。

つまり、結論をいうと、広告記載順位によってコンバージョン率は左右されないということです。

これを知ってるのと知らないのとでは、やることが違ってくるかもしれませんね♪

『若しかしたら、キーワードによっては例外も…』 みたいなことを言う人も出てくるかもしれませんが、Google の大量のデータによって結論付けられているので、これに反論するには相当なデータ量が必要だと思います。

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