完全一致と部分一致はどっちが良いの?
4月 13, 2009 | キーワードリサーチ, レビューと解析, 検索ネットワーク
セミナーやコンサルティングで、よくマッチタイプについての質問をよく受けます。
少しでもブレをなくすために完全一致が良いという人もいれば、よりたくさんのクリックを得るために部分一致でやっているという人もいます。
僕の場合は、完全一致で出来るだけ細かくキーワードを設定して、売れると分かったキーワードに関しては部分一致も試してみるという方法でやっています。
ここで、『部分一致 “も” 試してみる』と書いたのに、気付いて頂けましたでしょうか?
完全一致と部分一致のどちらが良いかと言われたら、時と場合によるので答えは出せませんが、それを知るための良い方法があります。
そうです、両方を同時に試して比べてみることです。
アドワーズでは、完全一致の [ カッコ ] 付きバージョンと、部分一致の カッコ なしバージョンを両方一度に設定することができます。
完全一致で検索された場合には、 [ カッコ ] 付きバージョンの方にデータが溜まり、それ以外の複合キーワードなどで広告が表示された場合は、カッコ なしバージョンの方にデータが溜まります。
つまり、通常の部分一致のデータは、完全一致を含むデータですが、この場合の部分一致は、完全一致のデータがマイナスされたデータが集計され、純粋に部分一致で表示された場合のみのデータが表示されます。
下記のイメージでは、実際に完全一致と部分一致を設定した時に、どのような違いが生じたのかをみることができます。(キーワード以外は、実データです。)
ご覧頂いたように、正しいキーワード選択であれば、完全一致の方が全てにおいてパフォーマンスは良いことが分かるでしょう。
ただ、部分一致限定のデータを出したことによって、部分一致だけのパフォーマンスがわかるというわけです。
しかもこの場合でいえば、部分一致で広告をだしてもペイしていることが分かるので、クリック数&コンバージョン数を稼ぐという意味では、部分一致もイケているということが分かります。
以前の記事にも書きましたが、キーワードのマッチタイプによって生じるクリック率の違いは、品質スコアには影響しないので、そのへんの心配はする必要はありません。
売れるキーワードをみつけたら、部分一致も同時に設定して、パフォーマンスの違いを調べてみよう。
アップデート(2009 年 12 月)
現在は、部分一致を使っている状態で、管理画面上のセグメント機能を使えば、部分一致・フレーズ一致・完全一致に分かれたデータをみることができるので、両方設定(同じキーワードでもカッコ付きとそうでないのを同一グループに設定)する必要はありません。